『由煕 ナビ・タリョン (講談社文芸文庫)』
李良枝、1997、『由煕 ナビ・タリョン (講談社文芸文庫)』、講談社
帰化した在日女性のアイデンティティに関わる葛藤。と、一言でまとめる訳にはいかない、はばひろい課題を読み取る必要があるだろう。フィクションとのことではあるが、リアリティを感じなければならない作品だ。そもそもは、たまたま、様々な境遇に選択の余地なく生まれ落ちる我々誰もは、他者の境遇について共感することはあれ、とやかく批判や排除、差別はありえないはずだと思うのだが。
帰化した在日女性のアイデンティティに関わる葛藤。と、一言でまとめる訳にはいかない、はばひろい課題を読み取る必要があるだろう。フィクションとのことではあるが、リアリティを感じなければならない作品だ。そもそもは、たまたま、様々な境遇に選択の余地なく生まれ落ちる我々誰もは、他者の境遇について共感することはあれ、とやかく批判や排除、差別はありえないはずだと思うのだが。
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