Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

マーラー「交響曲第4番」

2021年05月03日 22時55分50秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等

      

 昨日から聴いているのが、マーラーの第4番のシンフォニー。エリアフ・インバル指揮のフランクフルト放送交響楽団の演奏。全曲を30代に購入した。当時ずいぶん評判になった全集であった。
 この第4番の副題は《大いなる歓びへの賛歌》となっている。ひねくれ者の私は、副題の「歓びへの‥」が気に入らなかったが、言葉による意味づけを無視して曲を聴くのが好きであったし、それは今も変わらない。購入した当時はいくども聴いて愉しんだ。最近はご無沙汰していた。第1番のシンフォニーに続いて、しばらくはこの全集を愉しんでみたい。
 1985年の録音で翌年には日本で発売されている。多分1986年か87年には購入したと思われる。
 私の個人的な状況では、1989年の労働組合の再編の中で、いろいろと難しい立ち位置を求められたり、組合の交渉事でも難題が降りかかっていた時である。自分たちの影響力を市内19箇所に散らばる職場でどのように拡大するか、悩み続けた日々であった。多分そんな状況の中で、深夜に音を絞って聴いていた曲である。第1番、第4番、第5番を交互に聴いていたと思う。
 第1楽章、第2楽章、第3楽章は記憶に残っており、すぐに旋律が思い出された。特に第1楽章の冒頭の装飾音付きの8分音符が私を取り巻く状況とは違って妙に明るいのに違和感と惹きつけられる力と、同時に感じた。明るさと混沌を同時に感じた。
 また第3楽章の絞り出すような弦楽器のアンサンブル、ならびにヴァイオリンのソロとホルンの掛け合いも忘れ難い。
 いつものとおり、歌唱というものには惹かれることがないのだが、歌詞の意味よりも人の声を楽器の様に聴いていた。歌詞の和訳がついているが、私には読むに堪えない日本語なので当時も今もまったく無視をしている。
 第2、第3楽章だけを幾度も掛けたことも思い出された。今回もそれぞれの楽章をランダムにかわるがわる聴いている。何日か後には、通して一つの曲として聴くことにする。



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