Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「魔女狩りのヨーロッパ史」 その1

2024年04月16日 19時45分32秒 | 読書

   

 横浜駅近くのいつもの喫茶店に入り、久しぶりに「魔女狩りのヨーロッパ史」(池上俊一)に目をとおした。「はじめに」と第1章「魔女の定義と時間的・空間的広がり」を読み終え、第2章「告発・裁判・処刑のプロセス」に入ったところで時間も遅くなり、喫茶店を出た。

“魔女”は古代から減退まで、ヨーロッパだけでなくアジアにもアフリカにもアメリカ大陸にもずっといたし今でもいる、というように人類学的に広く捉えることもできよう。(この書では)少し狭く捉えて、「魔女」というのは、キリスト教的ヨーロッパにおいて、15世紀から18世紀に「魔女狩り」の対象となった人たちのことと定義しよう」(はじめに)

魔女は、悪魔によって幻惑された迷信家ではなく、自らの意志でその悪の力と結託して、周囲の人や家畜に害悪をなすと考えられるに至る」(第1章)

魔女というのは、養う替わりにそこなう「悪しき母」なのであり・・・より広く、宇宙大の生命流、生命周期の疎外と捉えてもよい。広く人間と自然の母性・豊穣性への攻撃とみなせよう。」(第1章)

 

 



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