shu's bar

趣味や仕事、時には世の中の出来事のこと。心に写りゆく思いたちを徒然に書き綴ります。もちろんメニューはその日のおまかせで。

流氷ダイブ。

2008-04-15 01:04:04 | 伝説ないし武勇伝
今日の海氷速報を見ると、ついにオホーツク海の流氷も去り、海明けを迎えたようですね。

去年は流氷の季節に北の大地に行けなくて、その前の2、3年は流氷が不作の年だったので、今年の当たり年の流氷に会えなかったのはとても残念でした(泣)。

当たり年の流氷というと思い出すのが、やはりこの伝説です。

そう、時は2003年3月3日の早朝のことでした。

夜行のオホーツク9号(当時)に乗って、網走へ。

そして網走から普通列車に乗り換えて降り立ったのが北浜駅。

この駅は前に何度もブログでご紹介していますが、オホーツク海に一番近い駅。

この年はビッシリと流氷が押し寄せていて、海面は真っ白。一面流氷に覆われている状態でした。

ということは、有体に言うと、歩いて海に下りていって、流氷の上を歩けるということなのです(駅の看板には危険なので…と書いてはありましたが)。

今も憧れではありますが、当時どうしても流氷の上を歩いてみたいという夢があり、これはチャンスとついに念願叶ったのがこの時でもあります。

一番列車で降り立っただけに、この時に北浜駅に降り立ったのは私と海外からの観光客と思しき方の2人だけ。

すでにこの旅で念願の流氷ウォークを実現していた私は、駅に降り立つなり、いきなり海っていうか、流氷の上に。

誰もいない流氷の大海原を大いに闊歩しまくっていました。

実に気持ち良い。

しかし、その時に事件は起きたのです。

ちょっと先にある高台の流氷に乗って沖合いを眺めたいと思い、その流氷めがけて歩いて行った私。

その目を付けた流氷が目前に迫ったその時…。

突然、視界がズレました!

何が起こったかわからない私。

無意識で目の前にある高台の流氷に手を付いた時、ようやく事の全貌を把握しました。

流氷の薄いところを踏み抜いて海に落ちた!

とっさの動きで被害はひざ下で何とか止まったものの、足は真冬のオホーツク海。

凍ってはいないものの、当たり前ながら実に冷たい!

もがきにもがいて這い上がったものの、すでに私は脱力状態。
さすがに速攻で北浜駅の待合室に直行しました(またその待合室が寒かったんだ…)。

しかしね…。
あのまま行っていたら、間違いなく発見は海明けまでなかったな。

そう思うと空恐ろしい限りです。

まあ人生考えましたね(苦笑)。

北浜駅はそういう意味でも忘れえぬ思い出の場所なのです。

そんなこんながありましたが、やはりそれでも流氷はやめられません(笑)。

いまだ懲りず候。

来年は流氷を堪能するぞっ!