徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-20

2010-01-01 06:10:56 | 旅行
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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ロードワーカー達と一緒にリラックス

8、オーストラリアを歩く-20

*ロードワーカー 10

 オーストラリア大陸の東の方まで歩き、人家が多くなり人が多くなって来た。
今まではどこでも立ちションもできたのに車も多くなり、それも出来なくなってきた。
その様に文明の臭いが感じられる様になったある日、道路を修理していたロードワーカーに会った。

 日本でもそうだが、体を動かして働く肉体労働者の人達と話をすると気質があっさりしていて気持ちが良い。
小さな町では人に声を「Hi」とかけてすれ違っても何もこたえず、そっぽを向く人などもいた。
だから、その様な人達は彼ら労働者達と比べると気分的に大きく違っていた。
こんな時その様な人は人種差別をしているのだと感じ、私は黄色人種だと改めて思った。
ここオーストラリアは正直な話しアメリカより人種差別があるように思った。
こんなに大きな国で人口もあまりいないのに、白人、黄色人種、黒人などと分けるなんて!
「あんな人種とは付き合わない。」などと、なぜ人種のことで差別をしなくてはいけないのか?
大きな自然の中で、綺麗な朝日、夕日を見ていたらこの人種差別がいかに馬鹿げた事か分からないのだろうか?

 ところで、ロードワーカーの話しに戻るが、道路で働いていた人に会って話をした次の日にまた同じ人達に会う機会があった。
彼らはまた会ったということで、お茶を一杯飲んで行けという簡単な会話で話しが始まった。
どうして、同じ道を歩いていて2度も彼らと会うことが出来るのか?
不思議ではあるが、それはこのようなことからである。
道路の工事をしている時に私が過ぎ去ったが、彼らはその日の内にその現場を終わった。
終わったのが夜だから私はどこかでテントを張って寝ていた。
その横を彼らは通り過ぎたが、その時間が夜でお互いに分からなかった。

 さて、その再び会った日が日曜日であり、彼らは休みであったので、彼らが泊まっていたモーテルの前で会ったのであった。
そのおかげで彼らと一緒に周囲を回ったりbarに行ってビ-ルを飲んだりして一緒に遊んだ。
また、私はそこのプールで泳いだりもした。
そればかりでなく彼らの借りている部屋のベッドが一つ余っていたので、おまけにその日は泊めてもらった。
そして彼らが仕事をする時に使うTシャツまでくれた。ありがとう!