徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-22

2010-01-03 04:01:56 | 旅行
=========================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
=========================================================================================
今後、歩いた時の日記をそのまま書いてみます。


8、オーストラリアを歩く-22


・日記 12-1

1982年10月26日 (火曜日)  快晴
 今日出発するつもりであったが、Perth に着いたのがあまりにも遅かったので、今日は出発をやめる。

 夜、ホテルのバーにビールを飲みに行く。
(ホテルのバーと言ってもホテルが小さく、ホテルの1階にあるすごく汚いバーである。)
そこで、飲みに来ている人達に話しのついでに明日からオーストラリアを歩いて横断するのだと言ったら皆驚いた。
彼らは親切にもオーストラリアのことをいろいろ教えてくれる。
 あのTownsville の友人Bill もだが、本当にオーストラリアは親切な人が多い。
この旅は初めからこんなに良い事が多くて良いのかと疑ってしまう。
 しかし、話しを聞く限りではオーストラリアの砂漠は考えられないほど大変な所だそうだ。
 明日からの旅は大丈夫だろうか? 少し不安もある。



10月27日 (水曜日) 快晴  1日目
 朝、6時35分 Perth の港町Fremantle の beach を出発!
インド洋の海水に触れ、何時ものように砂をフィルムの筒に入れ、友人Bill にもらったビールを飲んで出発だ。

 昨日、持っていた地図を失くしてしまいどういう風にRoute 94を探したらいいのか分からない。
それでも何とか人に道を聞き、昨日地図を見たのを覚えているのと、太陽の位置から判断し何とかRoute 94に入る。



フレモントの海岸から出発

 ついにまた、長くて退屈で、我慢の旅が始まった。
何が良くてまたやるのか?
今までの一年間、汗の滲む様な仕事で必死に溜めた金を使い、またそれ以上の苦しい事をしようというのだ。
家の人、その他の人の嫌がるのを振り切って、俺は馬鹿な人間であると思う。

 今回のオーストラリアの横断は夏であるというので暑さにどれだけ耐えられるであろうか?
水の問題など考えるとちょっと時期をずらしたかったが、俺はどうしても1年で日本を離れたかったのでしょうがない。

 ここオーストラリアに来て分かった問題がハエと蚊である。
ハエは歩いている時、休む間もなく顔にまといつく、これは腹が立つほどである。
どうにかならないのか?

 服装はジーパンの裾を切った短パンとTシャツである。
短パンは切ったところを少し長くし、それを折って見た目を良くして歩く。
しかし、歩くほどに問題が出て来る。
それは短パンのジーンズでは布が厚い、見た目を良くしたばかりに折り曲げた部分が股の下で非常に厚くなり股ズレができるのである。
見た目を良くするより股ズレができないように部分的にジーズの布を切る。
特に、股の下には縫い目もあるので充分にそれまで気をつけて切り取る。
明日からは股ズレがなくなれば良いのだが、、、、

出費A$7.00