徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-27

2010-01-08 04:11:16 | 旅行
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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8、オーストラリアを歩く-27

・日記 12-6

11月2日 (火曜日) 曇り、雷雨  7日目

 昨日の昼、あんなにマイッテ歩けなかったのに、今日俺自身よく歩く気になったものだ。
自分でも凄いと思う。
今日は曇りの時が多いので、歩くには昨日よりましである。助かっている。

 しかし、ガスステーション(給油所)でこの先の様子を聞いてみたら、歩くのを止めた方が良いと言う。
その他の誰もが同じことを言うのである。
この後は砂漠で水が手に入らないところが100km~200kmと続くというのだ。
やはり止めた方が良いのだろうか? 俺の自信がダンダンなくなっていく。

「こうなったら一か八か夜に歩いてみるか?」と自分に言い聞かせても見る。
夜、歩くことが今残されている最後の手段かのような気がする。
それでも、昼間に暑さの中で眠る事ができるのだろうか?という疑問がある。
その他、アリ、ハエの心配があり、昼に寝るところも日陰を探さなくてはいけない。
多くの疑問があるが、とにかくSouthern Cross という村に着いてから、「夜」歩いてみようと思う。

 ハエのことは虫除けスプレーを顔にかけるのが好きではないので、今日始めは手拭を口の周りに被っていた。
だが、それでは息苦しいので、スカーフにしたがそれでも苦しい。
だから、今日蚊が家に入らないようにする網を手に入れる。
今までは目の回りはサングラスで何とか防げるが、口と鼻は防げなかった。
何日か前から探していたのが今日やっと手に入る。
これで口と鼻にハエが止まり遊びまわる苦痛から開放される。

 今日、この徒歩の旅で初めてベッドに寝ることが出来る。
それはホテルに泊まるからである。(ホテルといっても回りには殆ど何も建物がない。)
ホテルのベッドで寝れば、さぞ疲れが取れることであろう。

 夜また、ホテルのバーに出て行ってビールを飲む。
そのバーにはトラックの運転手、農業の人達がいた。
運転手はこの後、シドニーまで行くそうだ。
この人に乗せて行ってもらえば、すぐにシドニーへ着ける。。。。。。
農業の人は3000haもある土地についていろいろ話してくれる。
それはこの土地を毎年全部耕すのではなく、毎年3分の1ずつ使うらしい。
他の使わない土地は休ませて栄養を蓄えさせるのだそうだ。
そうしないと植物が育たないのだそうだ。
この大きな大陸は大きいだけで土地は肥えていないという。

出費 A$35.00