徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-29

2010-01-10 13:43:58 | 旅行
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日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
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8、オーストラリアを歩く-29

・日記 12-8

11月5日 (金曜日) 曇りのち晴れ  10日目

 昨日の夜、歩き出したが、1時間半で歩きを止めた。
それはあまりにも危なかったからだ。真っ暗で道もよく見えない。
その上、たまに来る車のライトが目に入ると路肩の所にある溝や穴に落ちそうになる。
また、周りに光がないのでライトは車が来る前からよく分かりその光が見えたら落ち着けない。
しかも、その車が通り過ぎるまでの時間は非常に長いのである。
とにかく、暗い中、目を凝らして目に神経を集中させて、歩くと非常に目に負担がかかり疲れる。
 また、もう一つ夜に歩かない理由は人との会話が完全になくなるのではないかということである。
例えば、昨日、夜に歩くのを止めて今朝4時に歩き始めたのだが、出発して間もなく車が3~4台止まってくれる。
その中の1台は水をくれるという具合である。
また、夕方、道路のRest Area(休憩所)に入り俺が「水がここにあるか?」とそこで休んでいた人に聞いただけで、コーヒーをご馳走になる。
この様に人と会話をして苦労をしているとなると物をくれるが、それが俺の心のよりどころになる。

 ここで水をもらったと言ったが、これは少し砂混じりのものである。
その上、塩味も少しする。しかし、水がない時であったのでうまかった。
こんな事は何回もある。
砂とサビと塩味はこの辺りでの水では当たり前のように考えておこう。
お腹を壊したわけでもない。
そういえば何日か前、古い蛇口を見つけたが、ノドが乾いていたので水を確かめずに飲んだ。
その水は変な味がしたし、ひどくサビた色と砂が混じっていた。
その色、味などの程度が普通ではなかった。

 この辺りに来るとあたり一面がブッシュばかりである。
面白い事にちょっとした丘の所はブッシュの高さが腰ぐらいのであるが、その丘より低い所では結構高いブッシュがあるのである。
このような風景が見渡す限りあり、このルールが何処でも同じである。
これからはこのブッシュが少なくなり、ナレボー砂漠ではブッシュがなくなるのだろうか?

出費 A$2.30