徒歩旅行、世界一周、3万4千キロ

過去の世界徒歩旅行の記録を紹介

8、オーストラリアを歩く-41

2010-01-22 08:21:46 | 旅行
=========================================================================================
日本をはじめアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドそしてシンガポールからヨーロッパのポルトガルまで歩いた旅行記です。
=========================================================================================

8、オーストラリアを歩く-41

・日記 12-20

11月20日 (土曜日) 快晴  25日目

 朝まだ出発前の早い時間に、小さい方をしにテントの外に出た時である。
「今日は暑いな。」と思いながらテントに戻ろうとすると、カンガルーの飛ぶというか、歩くというか即ち、足音がするのである。
その時は「野生のカンガルーは元気が良いな。」と思っていた。
ところが、今日歩いているとよく気が付くのは死んだカンガルーが多いことである。
20mくらいまで死体に近づけば、その独特の臭いがしてくる。
臭いだけでこの辺にカンガルーの死骸があるのだと分かる。
この事故はどうにかならないのだろうか?非常にかわいそうだ。
また、自動車を運転している人にとっても非常に危ないと聞いている。
アメリカのように道路の両脇を頑丈な柵で囲うぐらいしかないのだろうか?
もし、この砂漠に柵を作るとなると道路を囲っている柵より砂漠が大きくなる。
そうなると俺が道路を歩くと、砂漠から見る人や動物は俺のことを柵の中にいる動物のように思うだろう。
とにかく、柵を作ればカンガルーの事故が少なくなるだろうが、その費用は大変な額であろう。
その様な柵ができるまで、カンガルーよ「右と左をよく見て道路を横断しような。」

今朝、起こったことがもう一つある。
テントをしまう時、テントのポールをつなぐ金具が折れた。
この前もフライシートを止めておくゴムが切れ、そこに着いていた金具がどこかに飛んでいってしまった。
このテントはアメリカの時からのものだから、すでに120~130回はテントを立てている。
そろそろテントに痛みが出てき始めたのだろう。
ここでこのテントが壊れて使い物にならなくなったら困るので、この旅が終わるまで何とか壊れないでほしい。
この金具の所は応急手当して一応使えるが、これ以上金具が折れるようなことがあるとテントが立たなくなる。
このテントが何とか最後まで壊れずにもってくれ!

 今日の午前中、Caiguna に着く。Balladoniaとの間にあった真っ直ぐな道も終わった。
その真っ直ぐだった距離が145km~160kmだったであろうか。

出費 A$13.35