東大を首席で卒業し現役で司法試験に合格して、日本屈指の大手法律事務所「ウェルカム」に入所したが、マスコミを騒がせた「世田谷猫屋敷事件」をうまく解決してペット訴訟の依頼が殺到し、経済効率が悪い事件を多数抱える羽目になって事務所から独立させられた39歳の弁護士百瀬太郎が、私生活では結婚相談所に登録して3年間、お見合い30連敗を喫し、事務所では猫に囲まれて、特異な事件を持ち込むクセの強い依頼者たちに悩まされるという小説。
当初バラバラに始まるエピソードが、最後にはほぼすべて絡んで終わる、ある種見事と言え、見方によっては強引にも思えるストーリー展開です。わりと細々としたことまで終わりには関係してくるので、私のように気にしたがる人には、読み返したくなる部分が多くあります。
シリーズ全体を通して、ミステリーであるように始まり、いろいろなエピソード(ミステリーであれば「布石」)が回収されて行くのですが、ほのぼの系で終わるという印象です。「謎解き」にはあまり期待しない方がいいかと思います。
手間がかかるが多額の報酬は期待できない種類の事件で有名になり、クセの強い/我が儘な依頼者に好かれてつきまとわれ依頼される弁護士という設定…よくわかるというか身につまされるというか… (T_T)
大山淳子 講談社文庫 2012年3月15日発行(単行本は2012年2月)
当初バラバラに始まるエピソードが、最後にはほぼすべて絡んで終わる、ある種見事と言え、見方によっては強引にも思えるストーリー展開です。わりと細々としたことまで終わりには関係してくるので、私のように気にしたがる人には、読み返したくなる部分が多くあります。
シリーズ全体を通して、ミステリーであるように始まり、いろいろなエピソード(ミステリーであれば「布石」)が回収されて行くのですが、ほのぼの系で終わるという印象です。「謎解き」にはあまり期待しない方がいいかと思います。
手間がかかるが多額の報酬は期待できない種類の事件で有名になり、クセの強い/我が儘な依頼者に好かれてつきまとわれ依頼される弁護士という設定…よくわかるというか身につまされるというか… (T_T)
大山淳子 講談社文庫 2012年3月15日発行(単行本は2012年2月)