今日の食鳥業界

気象情報の活用で食品ロスも削減!

 日本気象協会が5日、2014年度から実施していた「需要予測の精度向上・共有化による省エネ物流プロジェクト」の最終報告を発表しました。これは天気予報で物流を変える取り組みとして実施していたもので、食品ロスの削減と、返品・返送、回収、廃棄、リサイクルなどで不要に発生している二酸化炭素の削減を目指して行っていたものです。報告ではこのプロジェクトの成果として、気象情報を使った高精度な需要予測で小売業の発注と製造業の受注生産の予測誤差がなくなり物流の無駄がなくなったり、ひいては在庫が減少したなどの成果に結びついたとしています。プロジェクトでは人工知能(AI)技術を用いてSNS、POS、気象の各データの解析を行い、需要予測モデルの高度化を進めた結果、気象パターンを「寒い」「肌寒い」「快適」「暖かい」に分けて売り上げを分析した結果、気象パターンごとの売れ筋商品を把握することが可能になったとし、例として、2月の精肉の需要動向として、「気温が上がると厚切りの焼肉(炒め物)用の肉が売れ、気温が下がると薄切りの鍋用の肉が売れる」と、人工知能に価格・曜日・気象要件を取り入れて学習させることで、売り上げの推定精度が向上、その結果、日配品の需要予測や日次の来店客数予測の精度が向上したとしています。同プロジェクトの背景には、問題となっている「食品ロス」削減につながり、食品ロスの半数以上をしめるメーカーや流通過程でのロスを減らせるとの目的があります。これからの梅雨時期や夏場の猛暑予測が消費動向と関連するだけに、気象予測を活用した食品生産と物流の省エネ効果が期待されます。

6月6日(火)の食鳥卸売相場(東京)は
◆「もも肉」が前日と変わらず634円
◆「むね肉」が同より2円安の339円
■「正肉相場」は同2円安の973円でした。
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