10月2日に開催の地鶏・国産鶏種普及促進ネットワーク会議で、(独)家畜改良センター兵庫牧場が都道府県の畜産試験場ならびに民間種鶏場へのアンケート調査の結果を発表したものによれば、民間も含め38の県等で49銘柄の地鶏等の開発が行われ、年間約724万羽の出荷で前年度対比1.4%の増加となっています。銘柄数では2銘柄が増加。飼育日数では90日未満が銘柄数では8銘柄と少ないものの、出荷羽数では374万7千羽で全体の51.8%と過半数を占めています。90~150日飼育が37銘柄と銘柄数では多いものの、出荷羽数は339万9千羽で全体の47%となっています。日令が多いほどコストも流通価格が高くなるだけに、主力は90日令未満となっているのが現実で、出荷羽数が伸びた銘柄もこの層に集中しています。生産規模では、5万羽未満が29銘柄、出荷羽数では53万9千羽で全体の7.4%、5万~30万羽が13銘柄で出荷羽数119万6千羽で同16.5%を占め、30万羽以上層が7銘柄ながら550万2千羽の出荷で、全体の76%を占めており、地鶏でも規模の大きい銘柄での出荷割合が多くなっています。東日本大震災以降、流通が細っていた地鶏・銘柄鶏の生産も徐々に伸びがみられ、差別化商品としての価値が見直されてきているようです。
10月3日(土)の食鳥卸売相場(東京)は
◆「もも肉」が前日より3円安の643円
◆「むね肉」が同2円安の343円
■「コスト相場」は同5円安の986円でした。
先週(9月28日~10月3日)の週間平均相場は
◆「もも肉」が前週より5.0円高の641.0円
◆「むね肉」が同1.4円安の341.6円
■「コスト相場」は同3.6円高の982.6円でした。