西友がスーパーの店頭で中国産コメを販売するという発表をしたため、大きなニュースとなっています。TBSのラジオ番組ではリスナーに意見を求め、おおむね買いませんという回答を引き出しています。生産現場が見えない中国産コメを、買う気になれないというのが大多数の意見であったようです。ただし、これは情報流通の不整合です。
コメでなく、ソバで考えますと、比較的廉価な店の原材料はほとんど中国から輸入されたものです。コメは主食、ソバは副食と言ってしまえばそれまでですが、これでは感情論の域を出ません。
卵がそうでしたが、全体的荷不足気味になり、とくに安価な業務用卵が逼迫した時に、液卵の輸入が急増しました。末端需要を考えますと、価格だけでなく質も含め、多様なものとなっています。逆に言いますと、そうした多様性が支えとなって国産卵の高い自給率を維持しているのです。
卵だけでありません、鶏肉も同じような構造になっています。10羽の鳥を1羽だと思い違いする十羽ひとかけらの具論に明日はありません。
自給率を議論するのなら、なぜ高い自給率を持ち続けなければならないのか、足元を固めなければ説得力はありません。
3月8日(木)の食鳥卸売相場結果は、
■もも肉が前日(6日の火曜日)に比べ4円安の590円、
■むね肉は2円安の172円でした。
小生の感覚からすると信じられないことなのですが、むね肉をキロ172円で売るしかないという焦燥感を、業界の人はお持ちでないのでしょうか。危機感を感じられないのでしょうか。
大先輩のあの人、この人だったらどうするのだろうかと嘆かざるを得ません。
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