バーレーンGPが政情不安で中止となり、今年のF1はオーストラリアGPが開幕戦となった。
3月11日の大地震は、日本国内のみならず、国際的にも大きな衝撃を与えた。
F1マシンにも、日本に対する応援メッセージが、多数描かれている。
さらには、チームやドライバーからも我が国に対する支援の輪が広がっている。
フェラーリ、
メルセデス、
ザウバー。
そして、親日派のトゥルーリ選手のヘルメットには、日本地図が・・・
新聞を見ていると、直接の被災者ではない私も、毎日暗澹な気分になり、この国の行く先が不安になってしまう。
だが、前を向いて進んで行かなければ、この国はいつまでたっても元気にならないではないか。
明るく、ポジティヴに、毎日を過ごそうと、自分に言い聞かせている。
レクサスCT200hは、HS250hをベースとしたハイブリッド・カーである。そのカタログ上の10・15モード燃費は、なんと34.0km/L!BMW1シリーズやアウディA3とほぼ同じサイズの、プレミアムコンパクトだ。
写真で見たときは「なんだか劇画調でビジーな、あまりいただけないスタイルのクルマだなァ」と思ったのだが、実車は面の張りとエッジが程よく調和し、なかなかカッコ良かった。
試乗させていただいたのは「versionL」(税込車両本体価格430万円)だった。
このクルマには、切り替えることでドライブフィールを選択できる「ドライブモードセレクトスイッチ」が付いている。アクセルレスポンスやパワステの重さ等の「ECO」「NORMAL」「SPORT」の3段階に制御するものだという。いわば、CR-Zの「3モードドライブシステム」やスバルの「SI-DRIVE」のような仕掛けのモノである。
ノーマルモードでは計器盤の一番左は「ハイブリッドシステムインジケーター」だが、
スポーツモードではそれが「タコメーター」に変わり、照明もレッドになる。なかなか愉しい演出だ。
走らせると、いつもながら、ハイブリッド車ならではの、その圧倒的な静粛性に驚く。
プリウスと大きく違うのは、そのドライブフィールである。このクルマの運転感覚には、「クルマらしさ」がしっかり残っており、なかなかファン・トゥ・ドライヴだった。
しかも、インテリアの作り込みの上質なことと言ったら・・・さすがはレクサス・ブランドとしか言いようがない。
このクルマ、BMWの1シリーズやアウディA3あたりとは、サイズも価格も非常に近いところにある。燃費に圧倒的なアドヴァンテージを持つCT200hは、それらドイツ勢と比較した上でも、選ばれる資質を持っているように個人的には思えた。素晴らしい。高くて私には買えませんが・・・