母の命があと半年と宣告されてから、ひと月半経ちました。
元旦の夜明けに、看護婦が突然、あわただしく車椅子に乗せてくれたそうです。
南側の窓辺に連れて行かれて、丁度グッド・タイミング!! 山の端に初日の出を
見せてくださいました。 白内障のゆえか、真珠色に輝いた、そして、生まれて初めて見る
初日の出でもありました。 母のその折の感動はいかばかりか。
一句つぶやいていました。
わくら葉に ひとの情けの 初日の出
遠縁の娘が書道の講師をしていまして、彼女に短冊への揮毫をお願いしました。
そのやさしいナースへ贈ると、母が申します。 届いた短冊に添えて、母の手作りのポーチを
感謝の気持ちをこめて、貰っていただきました。
湖にふる
雪はむなしく水となる
孜々と重ねてひとの営み
桜の花の咲くころまで、生きていてくださるでしょうか。むくんだ足を擦るしかない私です。
湖の果て
雪嶺はありけぶるごとく
ついには行けぬ国を知らしめ
魚津・ミラージュ・ランド
死ぬるため生きるいのちよ
さわあれど
湖のほとりに母の名を呼ぶ
元旦の初日の出を見ることが出来て
本当に良かったですね。その情景が目に浮かび
私まで感動しました。
お母様は皆様に守られて幸せですね。
あの19日の記事を読ませて頂いた日に、
贈るような気持ちで、拙い詩ですが詠ませて頂きました。
あなたの笑った瞳でみつめてあげて下さい
安心できるように・・・
あなたの子供でよかったと語りかけてあげて下さい
幸せだったと感じるように・・・
あなたの手のぬくもりを触れてあげて下さい
苦痛が和らぐように・・・
そして・・
あなたの手を差し伸べて
安穏の眠りへといざなってあげて下さい
愛されたことをいっぱい感じながら・・・