フランスの詩人、ジャン・コクトゥーの詩、むかしから好きだった。
「私の耳は貝の殻 海の響きをなつかしむ」 うむー、いいよね。愛唱していました。
ところが、いつからか・・・・私の耳の奥にうるさい潮騒がうるうる発生したのである。
海といふ字にいる母よ永久の夏
耳の奥でグワーンと、みんみん蝉が真夏の大樹にしがみついて、ワンワンと啼くんだ。
酷暑である。 老いも若きも図書館へ避暑で集まる。新聞読んで、週刊誌も読んで、退屈のあま
り、 そこで手にした「健康の雑誌」に、
「これで耳鳴りが解消した」 という記事を読んだ。 なんと左の足首に、麻紐を結べばよい。
さっそくやりました。ただし、この紐が麻か夜かは知りません。
夏盛り円空佛の笑み深し
でも、ミンミン蝉がしきりに啼いていた私の耳に、今は小さな秋の虫のけなげな声が聞こえる。
不思議・・・・でも、完璧・・・・耳鳴りがすんごく・・・解消されました。