湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

「私の耳は貝の殻」だった。

2013年08月08日 | 詩歌・歳時記

フランスの詩人、ジャン・コクトゥーの詩、むかしから好きだった。

「私の耳は貝の殻  海の響きをなつかしむ」 うむー、いいよね。愛唱していました。

ところが、いつからか・・・・私の耳の奥にうるさい潮騒がうるうる発生したのである。

      海といふ字にいる母よ永久の夏

     

耳の奥でグワーンと、みんみん蝉が真夏の大樹にしがみついて、ワンワンと啼くんだ。

酷暑である。 老いも若きも図書館へ避暑で集まる。新聞読んで、週刊誌も読んで、退屈のあま

り、 そこで手にした「健康の雑誌」に、

「これで耳鳴りが解消した」 という記事を読んだ。 なんと左の足首に、麻紐を結べばよい。

さっそくやりました。ただし、この紐が麻か夜かは知りません。

         夏盛り円空佛の笑み深し

でも、ミンミン蝉がしきりに啼いていた私の耳に、今は小さな秋の虫のけなげな声が聞こえる。

不思議・・・・でも、完璧・・・・耳鳴りがすんごく・・・解消されました。