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湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

滋賀県知事・嘉田由紀子賛歌 ②

2012年05月13日 | 詩歌・歳時記

                

嘉田さんの新著 「知事は何ができるのか」 を、ようやくにして読了した。

なにせ、京都大学大学院・ウイスコンシン大学大学院終了の、農学博士の才媛である。

一介の歌詠みには、その緻密で論理的な文章を、例えば池波さんや五木さんの小説のように

いちページを右から左へと、斜めに読んでいくことは不可能であった。

                     

正確で堅い文章の行間からは、このおひとの誠実で、粘り強く交渉していく姿勢、女性ならではの

しなやかな香りを、共感をもって嗅ぐことができたのだった。

          桐咲いていもうと川は華やげる

          姉川へ入るながれや桐の花

埼玉県・本庄市のご出身である嘉田知事は、修学旅行で比叡、琵琶湖を初めて観て、

感動されて、京都の大学へ進まれてから今日まで、県庁に入り、琵琶湖研究所、琵琶湖博物館の

研究員を経て、知事として活躍される今日までの40数年間、びわ湖と周辺の暮らし、自然を愛し

続けてこられたのである。

     

「近い水」「遠い水」という表現が、印象的だ。 むかしは川が一番の子供たちの遊び場であった。

生き物とのふれあい、危険への事前の備えなど、上級生が下級生にそれとなく教え、自然を最高

の友としていたのだったが、現代は大人にとっても「遠い川」「遠い水」になってしまった。

昭和30年代、三丁目の夕陽の頃の精神を、滋賀とびわ湖に取り戻すことを基調として、

日々、知事としての仕事に励まれておられる。

          近江とは水の王国風薫る

          さくら花いのちを見つめ尽くすまで

                         

原発問題、ダム計画、生態系の保護、そして県民の生活・・・・等々、難問は山積みである。

一歩下がって二歩進む、嘉田由紀子知事ならば、既成の政治家は決して持たなかった視点と

方法で、明るい未来への架け橋を築かれるだろう。

埼玉のご親族が 「由紀子は、滋賀県へ嫁にやったもの」 と言われているとか。

可愛くて、賢いこのお嫁さんを、滋賀県は絶対に失ってはいけないのだ。