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湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

はっぱ、ふみふみ

2012年01月25日 | 詩歌・歳時記

    母の手作り        

何十年と愛用していた、漆塗りの万年筆がとうとう駄目になった。

中学校へ入学の折、父に買ってもらった初代から、いったい何本の万年筆を使ったことか。

巨泉さんがパイロットの万年筆の、テレビCMで「キャップ・レス」を宣伝していたのは、高校生の

頃だった。 新しもの好きな私は、バイトの金ですぐに買ったさ。

    みじかびの きゃぴれすとれば すぎちょびれ すぐかきすらの はっぱふみふみ。

少し太めの胴回りの感触を、今に覚えている。 代々のペンの想い出はつきない。

          姉川は

          厳冬の水流れきて

          厳冬の湖なほもめざすか

                             近江名物・鮒寿司

ネットのアマゾンで物色した。2時間あまり。これぞ、という一品を買い物籠に入れた。

25,000が14,300である。支払いは、ローソン。バーコードをプリント・アウトして、

ローソンのロッピーという機器にかざす。紙片が出てきてそれを店員に渡して、

金を払う。いたって簡単至極。翌日に品物が届いた。唖然とする間もないのよね。

「なんなんだ! これは!」と、一瞬は思うよ。 便利すぎる、この落とし穴はないのかね?

と、考えるのは私が年をとったせいなのかしら・・・・。

           ふとよぎる面影のあり

           雪けむる山里あたり

           君も老けむや                                            

「巨泉」 というのは

早稲田大学の俳句同好会時代の俳号なんですね。本名は、大橋克己。

同級生に俳句ではどうにも勝てそうもない、男がいてそれゆえ俳句は断念したとか。

句会で、抜かれた句に名乗りをあげる 「すうじゅ!!」と。 それが故・寺山修二でした。

 

巨泉さんは、男の生き方の理想です。尊敬しています。

            湖に鴨

            野に群雀それぞれの

            生を育くみ冬を耐へるか