ゴルフ大好き会計士の公私根?同ブログ

会社経営力強化(仕事)も、ゴルフ(プライベート)も、どちらも好き!楽しい!真剣!が大切・・『根』は同じと思っています!

中小企業のプライド

2015-12-28 12:03:28 | SHAFT経営
「下町ロケット」がついに完結しましたね。大手企業と中小企業、そしてそれぞれの経営者が現実味あふれる視点で描かれたこのドラマは、中小企業経営に大変参考になりました。

社長を頂点とした厳然な組織ヒエラルキーが確立され、従業員を昇進や給料といった仕組みで引っ張っていく大手企業に対して、身近な存在である経営者の考え方、姿勢、思い、理念、リーダーシップで従業員を引っ張っていく中小企業とが実に対照的でしたね。もちろん中小企業においても評価や給与などの仕組みづくりもとても重要ですが、それ以上に、経営者の一貫した姿勢とぶれない軸が、従業員を引っ張っていく経営の肝であることがよく分かります。

佃製作所の経営理念は登場しませんでしたが、技術を尊び、技術の進歩で社会に貢献しようとする経営者の思いは全従業員に深く深く浸透していきました。20億円での特許売却か使用許諾か、はたまた部品供給か、といった難題に直面しても、そして社内で様々な意見が出て不協和音が大きくなった時も、佃社長の理念、思いに照らした意思決定を行うことで会社を引っ張っていき、大企業にも負けない、大企業の言いなりにならない芯の通った経営を実践していきました。

佃製作所の様な企業経営、目指していきたいものです。

5127回の失敗

2015-12-13 11:03:41 | SHAFT経営

この季節になると静電気が気になりますね。以前我が家では日本製の掃除機を使用していましたが、故障してしまったため、昨年イギリスのダイソン社の掃除機に買い換えました。
日本製の掃除機を使っているときは、冬になると髪の毛が静電気で床に張り付いてしまい、掃除機を何度あてても吸い込んでくれずにイライラしたり、小さいチリの吸い込みがイマイチですっきりしないことがあったようですが、ダイソン社の製品を1年以上使ってみて、そのようなストレスが全くなく、大好評です。

掃除機市場も他の家電製品同様、激しい価格競争にさらされていますが、日本製の中心価格帯4万円前後の中、ダイソン製はほとんど値崩れせず、7~8万円の価格帯を売りまくっています。
紙パックを利用しないサイクロン技術という革命を起こし、独自のデザインと高性能で世界中の消費者の心をわしづかみにしているダイソン社。創業者のジェームズダイソン氏が、すぐに吸引力が落ちてしまう紙パック式の掃除機への疑問をきっかけに、5年の歳月をかけて開発。それまでの失敗試作品の数はなんと5127台というから驚きです!

革命を起こし成功したダイソン氏は、様々な場面で起業家や開発者へのアドバイスを求められるそうですが、このように言うそうです。「世界を変えたいなら、アドバイスは聞くな」と。自分の信じる道、想いを愚直に行動に写し、粘り強く取り組むんだと。それにしても、一人で自宅の倉庫で研究開発を続けたダイソン氏を支え、見守った奥様の方がある意味すごいかもしれませんね。

「やってみなはれ」の精神

2015-12-07 07:39:40 | SHAFT経営
いよいよ忘年会シーズン突入です。皆様はお好みのビール銘柄はありますでしょうか?
今流行のサントリーの『プレモル』。・・・突き抜けたビールを創ろうというプロジェクトの下、見事にビール事業45年赤字からの脱却に貢献したそうです。テーマは、『集団から個』、『のどごしから味・香』。それまで集団での宴会、のどごしを重視してきたビールという文化を香りに着目して一変させました。

45年も赤字を続けていたのなら、普通は事業撤退となりそうなものですが、サントリーの「やってみなはれ」経営で逆転を成し遂げました。意義のあるチャレンジを善とするこの理念は、経営から教育、様々なシーンでとても参考になります。
思い返してみると、サントリーといえば、ウーロン茶、発泡酒、ハイボール、ストロングゼロ、そして今ではオランジーナと、多くのヒットを生み出しています。

ここで間違ってはいけない重要なことは、「やってみなはれ」とはいっても、ボトムからの提案が前提で、あくまでトップのレスポンスの言葉であるということ。そしてもう一つは、「挑戦したら、やり抜け!」という執念を伴う言葉であるということです。やさしいようで実は厳しい言葉なんですね。

失敗を恐れず執念を持ってチャレンジする。そしてそれを評価する。そんな企業風土を培うことができたら強いと思います。