ゴルフ大好き会計士の公私根?同ブログ

会社経営力強化(仕事)も、ゴルフ(プライベート)も、どちらも好き!楽しい!真剣!が大切・・『根』は同じと思っています!

ブラック社員対策

2016-01-25 08:11:24 | SHAFT経営
ある日突然、社員や元社員から「未払残業代請求書」が会社に送り付けられてくるという事例が急増しています。いわゆるブラック社員と言われています。

2014年7月には王将フードサービスが2億5千万円(過去7ヵ月・923名分)を支払った事例がありますが、大企業だけでなく地方の中小企業においても同様のトラブルが増えてきています。労働基準法は賃金などの時効を2年と定めていますが、時効にかからない分だけでも経営に少なからず影響があることが多いです。

この背景には、労働者の権利意識が強くなったことや、ネットにより未払残業代請求に関する情報収集が容易になったことが考えられます。また、こういった案件を新たな分野として乗り出す弁護士も増えているとか・・・。

こういったリスクを軽減するためには、労働時間をきちんと管理し、それに基づき適正な残業代を支払う。また、定額残業制を採用するのであれば、労働契約上に明確に残業時間と残業代を明記しておくなどの管理が必要です。当然その時間を上回って残業したら、その分は上乗せして支払う必要があります。

しかし、それだけでは不十分です。労働者がブラック社員化するのは、長時間労働やそれに伴う心身の疲労、勤怠上のトラブル等がきっかけなのです。こうした苦痛の代償として行動を起こすのです。したがって最も大切なことは、根本解決として残業を解消し、従業員の健康や働きやすさに配慮していくことだと思います。それが、これからの企業に求められる姿でないでしょうか。

一人三役

2016-01-18 07:35:13 | SHAFT経営
年始から株価が下げ続けています。中東情勢の不安や中国経済の低迷の影響を大きく受けていることもあるでしょう。
しかし、日本の大企業の業績は堅調です。地方の中小企業も負けてはいられませんね。
とはいえ、高齢化が進み、労働人口も減っていく中で、どうやって活路を見出していきましょう。

一つのキーワードは、やはり女性の社会進出を促進し、生産性を上げていくことだと思います。
埼玉に三州製菓さんというお菓子メーカーがあります。60年以上お菓子製造にこだわり、国産米を原料としたせんべいなどを製造販売しています。驚いたのは、社員約250名中、およそ180名が女性ということです。特に、子育て真っ盛りの女性が生き生きと働いています。そして、子供が熱を出したりした時には気兼ねなく帰りやすい、休みやすい仕組みが出来上がっています。

ポイントは、「一人三役」と「連絡ノート」。まず、「連絡ノート」というシートを使って、自分の業務の状況を他の人が一目で分かるように整備しておきます。そして、全ての従業員が「一人三役」をこなすのだそう。例えば製造部門であれば、せんべい製造の担当者がバームクーヘンや他の製品の製造もできるようにするとか、管理系であれば、事務担当者が営業系の納品管理といった他の事務もこなすといったように。そして、面白いのは、それぞれの仕事の熟練度を新人→見習→補佐→担当→玄人→達人、といったように6段階で評価するということです。そうやって自分の三役をブラッシュアップしていきながら、お互いにサポートし合い、仕事をこなしていくこの会社は、今後の会社経営・人事戦略の参考になる要素が詰まっています。

仕事が属人化してしまっている会社は、仕事を見える化、標準化していき、セクショナリズムを解消していくことを検討してみても良いかもしれませんね。

青学旋風

2016-01-04 08:01:17 | SHAFT経営
11月30日に、青山学院大学駅伝部の記事を紹介しました。
『青学旋風』がお正月の箱根駅伝でも吹き荒れるのか、大変楽しみにしていましたが、期待通り優勝しましたね。
しかも、全10区間で1位を並べるという『完全優勝』。恐れ入りました。

『チームと個人の「自立」を促す指導法』。発想力豊かな若手に「どうすれば速く走れるようになるか」を自ら考えさせ、実践させる。
言葉で言うと簡単なようですが、なかなか難しいと思います。
例えば、トレーニング一つとっても、骸骨の模型、筋肉図を前に「長腓骨筋」、「ヒラメ筋」・・・と、専門的な筋肉名称を使い何時間もグループで議論するなど、時間と工夫を重ねて積み上げて行かなければなりません。
でもそれが軌道に乗れば、体をただ漫然と動かすのではなく、鍛える箇所、その意味を理解して鍛えるようになる。
するとトレーニングが楽しくなり、効果も倍増するのだそう。

会社経営も同様ですね。従業員が、仕事をやらされていると感じているうちは効率も上がらず効果も薄い。実戦が難しいテーマではありますが、「従業員が自然と能動的に仕事をしてくれる会社」を目指して今年も頑張っていきましょう!