ゴルフ大好き会計士の公私根?同ブログ

会社経営力強化(仕事)も、ゴルフ(プライベート)も、どちらも好き!楽しい!真剣!が大切・・『根』は同じと思っています!

ラグビー日本代表に学ぶ

2015-10-27 07:41:00 | SHAFT経営
トップの強烈なリーダーシップと、個々の高い自主性。
日本、そして世界をも驚かせたラグビー日本代表の大躍進は、この2つの要素が見事に噛み合って生まれました。そして、我々ビジネスマンにも非常に多くの教訓を残してくれました。

エディージョンソンヘッドコーチ。4年前に代表コーチとなった際に、当時15位ほどであった世界ランクを「次回のワールドカップまでにトップ10以内にする」と目標を掲げました。この目標は、現実と環境を踏まえた「実現可能な最大限の目標」としてチームに見事にフィットしました。そして、今回のワールドカップでは、「南アフリカを倒す!」というピンポイントの目標を掲げました。選手たちは当初、「本当にそんな成果が出せるのだろうか?!」と半信半疑だったようですが、トップが繰り返し繰り返し選手たちにそう言い続けることで、選手たちも「もしかして出来るのではないか」という気持ちに変わっていき、そして個々の選手の一つ一つの行動も変わっていきました。トップのぶれない理念、思いが選手たちに浸透していったのです。

そうしたことで、今まで厳しい練習や自己管理についても受け身であった選手たちの行動が、見違えるほど変わっていったようです。スケジューリングから練習メニューなど、言われたことだけではなく、コーチからの指示に自らの考えもブレンドし、自らのコントロールできるエリアは積極的にコーチ陣と議論し、改善していったのです。南アフリカ戦の終盤、選手たちの意思でキックでなくスクラムを選択したスーパープレーに顕れていますね。

トップのぶれない理念が部下に浸透し、自然と部下が自主性を持ってトップについていくという、まさに理想の組織。企業経営にそのまま当てはめることができます。

日本代表には外国人がたくさん入っていましたが、全員でいつも「君が代」を練習し、歌の意味までしっかりと共有していたそうです。ラグビー日本代表、4年後にどこまで進化しているか楽しみですね。

日本の近代化の礎

2015-10-19 07:46:13 | SHAFT経営
富岡製糸場を見学に行ってきました。



昨年の6月に世界遺産登録されてから1年半近くが経っているので、そろそろ現地も落ち着いている頃かと思いきや、多くの見物客で大変な混雑ぶりでした。
明治初期に建てられた赤レンガのいくつもの建造物がとても象徴的で、操業停止後も今日までほとんど当初のまま保存管理されていることに驚きました。

外観だけでなく室内も、操糸器を数十メートルも横に並べて作業できるよう中央に柱のない大空間をとることができる「トラス構造」や、細かい糸を紡ぐ作業を助ける採光のための多くのガラス窓など、多くの工夫がなされていました。

こちらは操糸器です。



当初は官営工場でしたが、経営の面からみても、以下のようなポイントがあります。
・養蚕業が盛んである、良質な水資源がある、石炭産地であるといった好立地を選択したこと
・フランス人のブリュナ氏を招聘し、圧倒的なリーダーシップで大量生産化のしくみ構築、生産管理、品質管理を行っていったこと
・工女と呼ばれる作業員が忍耐強く細かい作業をこなしていくためのモチベーションを保つために、評価・昇格制度を整備したこと。工女さんたちは皆、最高階級である一等工女を目指して日々頑張ったそうです。

日本の近代化の幕開けとなる時代を築いた富岡製糸場、一度訪れる価値はあると思います。

ピンチをチャンスに!

2015-10-05 07:38:19 | SHAFT経営
「給食に牛乳。」昔から当たり前のこの構図が徐々に変化してきているようです。新潟県のとある市の小中学校では、米に牛乳が合わないとの理由で給食に牛乳を出さないこととなりました。牛乳を卸していた乳業メーカーは大打撃。売上が4ヵ月で2千万円減ったそうです。このような事例もあり、全国では牛乳の消費量が年々下がってきています。この10年で乳業メーカーの20%が廃業に追い込まれたとも言われています。

そんな厳しい外部環境の中、見事に革新をしている企業が山口県にありました。その企業は4千億円という巨大なヨーグルト市場に目を付けました。ヨーグルト市場は、ここ10年で市場規模が3割もアップしています。しかし、市場の3分の2を大手3社で占めており、そこに食い込んでいくのは容易ではありません。
そこで、健康志向生活者の朝食をターゲットに絞り、流行りのカルビーの「フルーツグラノーラ」とタイアップしました。フルグラの食感を落とさず、なおかつフルグラによく絡むヨーグルトを開発しました。9月からフルグラとのセットで九州地方で発売開始されたようですが、そのうち全国展開されるのではないでしょうか。

このように、商品やサービスが成熟している現代において、既存の商品・サービスを組み合わせたり分解したりすることによって革新を起こしていくこともとても良い戦略です。
「ピンチをチャンスに」。どんな環境でも必ずチャンスの芽はあるはずです。