しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

東大寺金堂

2011-01-23 07:25:32 | 旅行
               奈良に行きたいと思ったのは、平成の大改装が終わった「唐招提寺」と
               昨年秋に東京国立博物館で開催された「東大寺大仏~天平の至宝~」展を
               見てからでした。

               2日目のこの日は9時の開門を待って”奈良の大仏さん”に久しぶりの対面です。



        

             冬晴れの寒い朝でしたが、澄んだ空気が心地よかった



        

             南大門から入ります



        

             朱塗りの回廊の中に金堂が見えます、わくわくしました



        

           大棟に黄金の鴟尾が輝く、威風堂々とした金堂(大仏殿)は江戸時代に再建されたもので国宝、
           天平時代の創建当時に比べると、これでも横幅が3分の2に縮小されているそうで、驚きです。
           木造建築としては世界最大規模なのです。

           金堂の前の柵の中に国立博物館で見た「八角燈籠」があったのですが、、、



                                  

                      国宝「八角燈籠」何度もここに訪れているのに意識してみたのはこの展示の時でした
                      唯一、造立当初から大仏と寺を見守ってきた燈籠なのです



        

             本尊は高さが15メートルの廬舎那仏  ここは堂内で写真撮影が許されています



                 

                    見上げると重厚感に圧倒されます、752(天平勝宝4)年インドから僧を招いて営まれた
                    開眼供養は国家を上げての一大イベントだった



                 

                  青銅で鋳造された大仏は、地震や戦火で度々破損し何度も補鋳されている

                  745年平城京で着工した大仏造営は、完成までに12年の歳月を要した大事業だった
                  作業に関わった延べ250万人は、当時の日本の人口の約半分に相当した、
                  技術面での困難も多数あったが、最大の難関となったのは黄金の不足、
                  大量の金を入手する目途がたたないまま大仏像に金メッキ(鍍金)を施す
                  計画を立てたのだった。

        


                        

                          真後ろです

                    ようやく陸奥の国から金が献上されたものの、752年4月の大仏開眼供養の時
                    鍍金はまだ顔の周辺だけだったらしい。

                   開眼供養を急いだのは、仏教伝来200年目の節目の年に合わせようとしたため。
                   開眼供養から5年後、完成した大仏は全身が金色に輝く、現在より一回り大きな
                   像だった。



                

               廬舎那仏の手の形は施無畏印といい、説法を聞く人に「恐れなくてもいいですよ」いうサイン。
               左手掌の指を伸ばした形は与願印「願いを叶えてあげましょう」というサインなのです。



                 

                そして手に水かきがあります、苦行の表れとも、慈悲の表れともいわれますが
                「水一滴も漏らさないように人々をすくい上げる」ことを表しているといわれます。



              

                堂内の他の像は虚空像菩薩、如意輪観音



              

                広目天、多聞天など安置されています



               

                朱塗りの回廊を巡らせた大仏殿は日本有数の大寺院らしい雄大さでした



               

                東楽門



      

           大仏殿をあとに法華堂、二月堂に向かいます。


                    

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2 コメント

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東大寺の襖絵 (J.C.)
2011-01-23 11:33:47
しなこじさん、

先程NHKの教育TV番組の「日曜美術館」で東大寺の襖絵を放送していました。
小泉淳作氏(日本絵画家86歳)が3年にかけて描かれた大作で、桜と蓮が一面に描かれた素晴らしい襖絵でした。
今年の4月に一般公開されるらしいですよ。
私の心は今、すごく東大寺にいってその襖絵を見てみたいです。
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Unknown (しなこじ)
2011-01-24 08:26:48
J.Cさん
おはようございます
「日曜美術館」見ていらっしゃるのでしたね。
襖絵のことは知りませんでした、4月に公開ですか~
東大寺はまだ行きたいところもありますので、次回を楽しみにしましょう。


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