「三月大歌舞伎」は今日26日千穐楽を迎えます。
22日にお誘いを受けて久し振りに素晴らしい舞台を楽しみました。
歌舞伎に詳しいわけではありませんので今回はしっかり解説を聞きながら
観劇しました。
あらすじを知っている演目と、私でも知っている有名な役者さん達の出演で
とても楽しめました、少し紹介しましょう。
11時開演前の列、三月大歌舞伎も公演中止した日もあり少々の混乱も、、、
歌舞伎座は新築中、新橋演舞場での公演でした
親子出演も何組かでした
出演の役者さん達の顔ぶれを見ただけででわくわくします
「恩讐の彼方に」
主人公は松緑、染五郎、菊之助など若手の役者さん達。
旗本の中間市九(松緑)主人の愛妾お弓との不義が露見したはずみから
主人を殺してしまい、お弓(菊之助)と江戸を出奔。
2人は峠で茶屋を開きながら、夜は強盗を働きくようになり、良心の呵責に
さいなまれ続ける市九は、九州の耶馬溪で出家、了海と名を改め難所の
岩壁を掘って道を作る決心をして20年余り、衰えながらも岩に挑む了海の前に
現れたのが、亡き父の敵市九を捜す実之助・・・
可憐な女形をを演じる菊之助が妖艶な悪女お弓を演じ、迫力がありました。
大分県耶馬溪に残る”青の洞窟”の由来記を題材にした菊池寛の初期の傑作。
2作目(右)は 六世 中村歌右衛門十年祭追善狂言
「伽羅先代萩」 (めいぼくせんだいはぎ) 「御殿 床下」
お家横領を企む仁木弾正(幸四郎)らは、幼君千代の命を奪おうとしますが、
乳人政岡が我が子千代松と共に若君守護につとめるお話し。
有名なお家騒動ですが、六世歌右衛門の当たり役のひとつで女形の大役政岡に魁春、
八汐の梅玉をはじめ所縁ある顔ぶれが揃い名優を偲びます。
花道の大見得を切る場所に近い席でした、弾正の幸四郎が、つかつかと花道に出てきて
何も言葉は発せず、表情と所作で演技をして引っ込む場面は圧巻でした。
3作目(左)は 曽我もよう侠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
御所五蔵
任侠の御所五蔵(菊五郎)は元浅間家の家臣。元皐月との不義を
星影土右衛門(吉右衛門)に密告され、主家を追われました。
五蔵がその土右衛門と五条坂中之町で鉢合わせをするお話。
江戸の粋な魅力漂う、河竹黙阿弥ならではの七五調の台詞のやりとり、
歌舞伎の様式美溢れる名場面の数々でした。
この花道の横、前から4席目、舞台に着く前に花道で見得をきる場所で
有名な役者さん達がほんの2メートルほどのところで、息づかいも聞こえる
ような席でしたから、感激でした。
私には鬼平でおなじみの吉右衛門氏がすぐ手の届くようなところでの演技に
わくわくしました。
歌舞伎座より少し狭めでしようか、数日公演を中止したそうですが、
この日はほぼ満席のようでした。
11時から始まった公演は、昼食と休憩をはさみ終わったのは、
午後4時頃だったでしょうか、歌舞伎の公演は結構長いのです。
今回は前日にお誘いを受けたピンチヒッターの2人でしたから、
お昼の予約もしなくて、お弁当やおやつ持参でした、ピンチヒッターとはいえ、
歌舞伎を教えていただいたkiyさんとでしたから、内容のお話しもできて
勉強になりました。
最近は欧米でも人気の日本を代表する伝統文化を満喫出来た日でした。
そして歌舞伎のすばらしさをあらためて認識した日でした。
「恩讐の彼方に」歌舞伎では数場面ですから、
ゆったりした流れですが配役が若手おなじみの役者さんで、
新鮮な感じでした。
顔の表情も分かるような席でしたので、
とても楽しめました。
伝統文化はさすがですね。
歌舞伎座がどのように出来上がるか、
それも楽しみです。
新橋演舞場での
公演となるのですね。
菊池寛の小説「恩讐の彼方に」は
今、読んでも涙が出てくる感動ものですが
歌舞伎でも演じられるのですね~。
迫力ありそうです。