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日常生活のあれこれ

日光山輪王寺「大猷院」

2011-07-22 09:12:33 | 旅行

                 「大猷院」(たいゆういん)は徳川三代家光公の廟所です。
                 境内には世界遺産に登録された国宝・重要文化財が
                 杉木立の中にひっそりと佇んでいます。

                 先祖である「家康公の廟所(東照宮)をしのいではならない」
                 という家光公の遺命により彩色や彫刻は控えめに造られたが
                 それがかえって重厚で落ち着いた雰囲気を醸し出している。

 

                 

                       まず見えてきたのは「仁王門」

 

 

                 

                  仁王門を潜り左に折れると大きな二天門が見えてきます

 

 

 

        

          杉木立に映える美しい門です、楼門下層正面左右に持国天、広目天を安置
          していることから「二天門」といわれます。

 

               

                均整のとれたこの美しい門は上部分と下部分の色彩が
                著しく異なる、日光では他に例のない建物だそうです。

 

 

               

 

               

 

               

 

         

 

         

                背面の風神雷神像

 

 

 

            二天門の前で振りかえるとこんな美しい眺めでした

 

 

               

               二天門を潜り続く石段を左手に曲がり次に見えてきたのが
               霊廟への最初の入り口となる「夜叉門」です。

               切り妻造りで正背面に軒唐破風を付けた落ち着いた造りながら
               鮮やかな色彩が目を引く華やかな門。

               正面背面に「四夜叉」を納め霊廟の鎮護に当たります。

 

 

                

                      「夜叉門」を潜ります

 

 

  

               背面の二夜叉

 

 

           

              拝殿の前、大猷院の中心に位置するのが「唐門」

 

           

                 繊細な彫刻にも気品が感じられます

 

 

           

                  拝殿

 

           

            本殿の最奥部「厨子(御宮殿)の中に宝物殿「家光公座像」と「御位牌」
            その前に家光公の本地「釈迦如来」(非公開)が安置されています。
            拝殿の内部は金箔が施され、金箔玉楼となっています。

            寺院は本尊が南を向くのが定式で、家康公の廟所東照宮もそのような
            造りになっています。

            ところが大猷院の本殿は東北(鬼門)を向いている、これは家光公が
            「死して後も朝夕、東照大権現の側でお仕え奉る」と遺言し、御廟も
            東照宮の方へ向けてあるといわれる。

            それでは大猷院のご本尊はどちら向きかと言いますと、本殿奥壁の裏に
            実はもう一つの部屋が設けられ、そこに「釈迦如来三尊画像」が後ろ向き
            (南面)に掛けられています。

            定式と遺言のどちらにも沿う妙案といえるでしょう。

 

 

 

           

                    皇嘉門 

              本殿の後ろ大猷院の最も奥に位置する家光公の廟所へ入る門。
              中国明朝の建築様式を取り入れたその形から一名「竜宮門」とも
              呼ばれている美しい門、門の天井には「天女の画像」が描かれている。
              門の名前は「陽明門」と同じく宮中の門の名前を戴いているそうです。

              22年が家光公360年遠忌と世界遺産登録10周年記念で本殿と
              共に公開されていたようですが残念ながら公開は終了していました。

 

 

             

              「二天門」の所まで戻り振りかえるとこんな景色が見えました
                (好きな写真になりました)

 

 

   

         輪王寺 「大猷院」 前回訪れたときは1月の寒い日でした、雪が残る境内にも
         拝殿にも人影がなく、し~んと静まり、寒さと寂しさに足早にお詣りを済ませた
         覚えがあります。

         今回は梅雨の真っ只中6月でしたが晴れ間も見えて、参拝客もかなり多く、
         杉木立や木々の新緑が美しい季節でした。
         日光山全体が「世界遺産」、多くの国宝や重要文化財などゆっくり見ることが
         出来ます。
         次回は紅葉の季節がいいかしらなんて思いつつ日光を後にしました。

 

 

 

 


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