しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

国宝 阿修羅展

2009-04-04 21:54:05 | Weblog
      阿修羅像がステージへ、奈良興福寺の国宝阿修羅像が東京国立博物館に、お姿を表した。
      最新の防振装置を備えた3重構造の箱から出され、360度どこからでも観賞できる特設ステージに
      安置された。
      東京での公開は57年ぶり2度目、興福寺創建1300年の記念して出展される同像は734年(奈良時代)に
      創られ、平家による南都焼き討ちなど、度重なる火災に見舞われながら、守り伝えられてきた。
      
      阿修羅様率いる「八武衆」と「十代弟子像」(現存14体)が公開されている。



               




      3月30日から、帰省中の香港の友人をお誘いして2日に会いに行きました。
      31日から公開が始まり、3日目、並ぶようかと覚悟をして出かけたが、都合により、午後の3時過ぎという
      時間がよかったのか、すんなり入れてほっとした。 





                        

       
       早く阿修羅像にお会いしたく、水晶念珠玉、ガラス碁石形玉、ガラス小玉などを見るのももどかしく進み、
       「阿弥陀三尊像」の前に立った、橘夫人念持仏で池から咲いた蓮の上に、仏様がいらっしゃるという図、
       池から蓮の茎がひょろっと伸びた蓮の上にいられる仏様は、印象的だった。
       そして「十代弟子」「八部衆」、八部衆は仏に仕える神だが、人間の姿で、リアルに表現されている。
       いよいよ阿修羅像。



         

         

       阿修羅はもともとインド神話に出てくる、戦いの神だったが、お釈迦様の説法を聞いて、
       仏教を信じるように、なった。
       阿修羅像に対面は15年ぶりぐらい、お顔の表情までは、よく覚えていなかったが、
       思ったより優しいお顔立ち、右のお顔は唇をかみ、争いを繰り返してきた阿修羅が、仏教に帰依し、
       心の中に昔の過ちがわき上がるのを、こらえている顔つきだそうだ、
       そして、左の顔は、阿修羅がじっと心の中を見つめている表情。

       正面の顔も同じようにじっと心を見つめている、優しい表情ですが、しっかりとしたまなざしを持ち、
       前を見つめています。

       そして四天王、薬王菩薩立像、薬上菩薩立像などイヤホーンガイドを聞きながら、ゆっくり
       回ることが出来、心和むひとときを楽しみました。

       阿修羅の故郷奈良の興福寺は解説の先生が付いて、ゆっくり回ったのはもう15年の前になるでしょうか、
       もちろん京都もいいけど、奈良の仏様達も見応え充分だった、またゆっくり出かけたいものです。

       一階のロビーでひと休みしてから、外に出ると、もう薄暗くなり、早々に宴会も始まり、桜を見る人で
       上野公園は大変な人出だった、香港の友人には、もう終わってしまうのではないかと思っていた桜を
       見てもらえました。