しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

「辻が花」 久保田一竹

2009-01-13 22:09:31 | Weblog
       銀座松屋で「久保田一竹と川崎景太」展を見ました。
     
       桃山時代に花開き、江戸時代初期、忽然と姿を消した染め物「辻が花」
       この幻とも言える染め物を、現代の感覚と新たな技法で甦らせた久保田一竹。

       「久保田一竹」 
       20歳の時に「辻が花」の魅力にとりつかれる。
       40歳から本格的に「辻が花」の研究に没頭し、60歳で始めて「一竹辻が花」の個展を開催。
       その後フランス芸術文化勲章シュバリエ章の受賞、1995年から半年間にわたる
       スミソニアン国立自然博物館での個展開催など、独自の技法と作風は欧米でも高い評価を得る。
       2003年85才で他界。



                        


     会場内には素晴らしい作品が展示されていたが、撮影は禁止、紹介したくて「富士山」シリーズの絵はがきを
     写してみました。



      

   隠(下が心でなく木)「富士山」 Oho「Mt.fuji」  園「富士山」Oho「Mt.fuji」   蔭「富士山」 oho「Mt.fuji」



      

     恩 「富士山」 Oho「Mt.fuji」    温(さんずいでなく糸へん)Oho    穏 「富士山」 Oho 「Mt.fuji」



               

                温「富士山」 oho「Mt.fuji」     御「富士山」 Oho「Mt.fuji」


            8作品すべて 「Oho」 漢字では難しい字が使われて出せなくて残念でした。

            色彩といい、細かいしぼり模様といい、どうしてこのようなものが出来るのかと
            見入ってしまいました。
            
            一竹氏自身が作業している工程が写真で紹介されていたが、一つ一つ糸で結び
            染めを何度も繰り返し、気の遠くなるような細かい作業に改めて驚きました。
    
            布好きの私ですが、どのように眺めても、説明を読んでも作り方の行程は、
            理解できませんでした。
            「一竹辻が花」いつ見ても、何度見ても素晴らしいの一言です。


                (展示は12日で終了)