しなこじダイアリー

日常生活のあれこれ

[大琳派展」 東京国立博物館

2008-11-13 14:37:20 | Weblog
    尾形光琳生誕350年記念、華麗なる琳派の芸術家6人による名品が東京上野公園・東京国立博物館で
    開催されている「大琳派展ー継承と変奏」後半の約3週間、俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一の
    「風神雷神図」の4作品が勢揃いしたので楽しみに出かけた。
    
    俵屋宗達のはもう10年以上前になるが、京都の建仁寺で特別公開の折間近に見たことがあり、興味を持った。
    もちろん館内では撮影禁止、絵はがきを買い写してみた。



          「風神雷神図屏風」

  

  俵屋宗達筆 (京都建仁寺所蔵)17世紀(江戸時代)           尾形光琳筆 (東京国立博物館所蔵) 18世紀

  

  酒井抱一筆 (出光美術館所蔵) 19世紀             鈴木其一筆 (東京富士美術館所蔵) 19世紀


     似て非なる「風神雷神」 
  琳派の「継承と変奏」を象徴するのが「風神雷神図」、似ているようで個性が加味されているそうだ。
   宗達の屏風を、光琳は敷き写しにした。他方で風神からのびる細布の端が切れている通り、画面を少し広げた。
  二神をきちんと内側に納め、視線も向き合うように変えている、光琳の構成感覚だ。
   宗達と光琳は百年もの間隔がある、そして光琳作品を見たのが抱一、自身の「風神雷神図」も手がけている。
  手控えを元にしたのか、細部は違っており色調は明るくなっているそうだ。
   其一は襖に仕立てた、横長の空間を生かしている。

  



                   

                   燕子花図屏風   尾形光琳筆



    その他国宝 蒔絵螺鈿硯箱、三六歌仙和歌巻、光琳・乾山コラボ作品、光琳・抱一コラボ作品など見所は多い。
    音声ガイドを聞きながら実物を見ると、江戸時代を勉強してもなかなか頭に入らなかった年代と人物名など、
    まさに「百聞は一見に如かず」、琳派の世界が少しだけ理解できたような気がした。

           「大琳派展」は11月16日まで


       

    
    やはり江戸時代を勉強中の友人のkiyさんと一休みして曇り空の中、外に出ると博物館の庭の木が少し色づき
    晩秋の雰囲気だった。
    心に残る作品を見たときなど、しばらく心地よく余韻を楽しんだ。


 
                 






    上野公園を散策して上野東照宮に立ち寄った
     1616年に徳川家康を見舞いに赴いた、藤堂高虎、天海大僧正が家康の病床で、末永く鎮魂できる場所を作り、
     奉って欲しいとの遺言を受け高虎の屋敷に1617年に本堂を造営した。
    


                  

                     水舎門         


                 

                  参道両側に並ぶ灯籠は諸国大名が東照権現霊前に奉納したもの


        


       
           







     上野公園は桜の名所、桜の葉が赤く色づいているかなと期待したが、まだわずかに色づく程度だった。
     公園内の名の通った和食のお店は外に待っている人がいて、広小路まで下りてランチにすることにした。
     どちらかというとお肉好きの2人で、今日は歩いたので人形町「今半」広小路店のお肉料理にした。
  

               

                 和風炭やきステーキセット

       見てきた「風神雷神図」や江戸時代の話に花が咲き、おしゃべりも楽しい大満足の1日だった。