カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

氷河&密林を歩こう(6)湖畔のシャトー~フェアモント

2009-09-14 16:39:26 | 旅行:ロッキー&オリンピック
8月24日(月)午後1時、ジャスパーの町まで戻ってきました。
ガイドさんと一緒に、ツアー会社御用達のイタリアンレストランでランチ

一時間程の休憩ののち出発。93号線をバンフ方面へ引き返します。
エディス・キャンベル山
見送ってくれる。

昨日の午後は雨でしたが、今日はきれいに晴れて、車窓からの風景を存分に楽しめます。
青い空と深い緑のコントラストが本当に美しい

エンドレスチェーンリッジ
Endless Chaine Ridge


氷河に押されて隆起した高い峰が連なり、一枚の壁のようになっています。
あの向こう側には、今朝訪れたマリーン湖へ行く道が並行して走ってます。

午後3時、
スタットフィールド氷河Stutfield Glacierを望む展望台で小休止。
スタットフィールド氷河もコロンビア大氷原から流れ出る6つの氷河のうちの一つです。
足元にリスが出てきました。
そういえば今回の旅行で、リスは初めてかな?

アサバスカ氷河と再会。
既に氷河が消失した場所に、モレーンがはっきり確認できます。

今日も雪上車ツアーは満員御礼のようですね


「動物出ろ~、動物~」と言ってたら、出ました。
親子連れのビッグホーン・シープBighorn Sheepです。
ビッグホーン・シープ
Bighorn Sheep

和名はオオツノヒツジ
(大角羊)


・・・まんまじゃん
ビッグホーン・シープの特徴は何といっても、後ろ向きにカールした大きな角。
この角の大きさで群れの中での地位が決まります。

これは角が小さいから雌かな。
(あるいは若い雄?)
雄のビッグホーン・シープの角は、鹿のように毎年生え変わるのではなく、
一生成長し続けるそうで、重さ18キロ以上にもなることがあるんだって。
概して国立公園内の野生動物(特に大型のもの)は、狩られる危険を感じないせいか、人間が傍に居るのに気付いてもあまり逃げませんね。
のんびり草を食べながら茂みの中に消えていきました。

道路脇に、不自然な水溜りがありました。

水溜りの奥には枯木の山。
なんとこれがビーバー・ダム

思ってたより大きい!
ダムの手前に、鉛筆の芯のように削られた木。これはビーバーが齧りとった痕なんですって。


前方にまたもや不審な駐車車輌を発見。何が居るのか聞いてみたらムースだって!
囲みの中の黒い物体がそうです。

(これじゃ何だか全く分かりませんねー

車窓からの景色はどれをとっても絵になるものばかりです。
もし自分達で運転してたらView Pointでいちいち停まっちゃって先に進めないだろうなぁ。。。

午後5時、レイクルイーズ・エリアに到着しました。
ホテルに入る前に買出しをしたかったので、ガイドさんにお願いしてサムソンモールに立ち寄ってもらいました。

貸切状態って、ホント便利
サムソンモールはレイクルイーズ・ビレッジ唯一にして最大のショッピングモールです。
ビレッジの中心にあって、観光案内所やみやげ物屋やレストランはもちろん、
スーパーマーケットやスポーツ用品店なんかもあって旅行者には強い味方。

買出しを終えたら早々に、今日宿泊するホテルに向かいましょう。
今夜のお泊りはなんとこちら!
フェアモント・シャトー・レイク・ルイーズです!!
フェアモント・
シャトー・レイク・ルイーズ
The Fairmont
Chateau Lake Louise


※ホームページ→こちら
1890年開業の老舗で、AAAとCAAで4つ星ホテルに格付けされている高級リゾート。
日本はもちろん世界中から訪れる観光客にも有名な一流ホテルです。
こんな所に泊まっていいのか、ホントに?! と思わず自らに突っ込みを入れてしまう。
当初は丸太小屋からスタートしたそうですが、現在内装はビクトリア調のインテリアで統一され、高級感溢れる造り。
スタッフの応対も素晴らしい。
さすが4つ星
せっかくここに泊まるなら“Lake View”の部屋を選びたい。

窓からはルイーズ湖とヴィクトリア氷河の景観が堪能できます。
そもそもツアーを申し込んだ時に、ホテルもセットで頼めたんですが、
全泊分のグレード(スタンダードorデラックス)を選ぶことしか出来ないし、
料金を聞いてみたら、特に「団体扱いでお得!」という感じじゃなかったんですよ。
で、どうせ飛行機も自分達で手配するんだからと、自分達でホテルを取ることにして、
他を控えめにして、ここの一泊だけ特別に張り込んだという次第です。
ありがとう!ダンナ

部屋に落ち着いたのが午後6時。
まだ外は充分に明るいので、湖の周辺を散策に出かけます。
湖の左手にあるMt. Fairiewの斜面に設けられた展望台まで、片道1.8km高低差100mのトレイルを歩いてみました。

予想外にキツイ登り
森の中はうっそうと木が繁り、地面は苔類で覆われてます。

所々に美味しそうな(笑)キノコが顔を出す。

展望台からの眺め

遠くの山並みと湖のコントラストが楽しめます。
シャトーが夕陽を浴びて美しい
湖は早や山影に隠れんばかり。
日が暮れて暗くなる前に山を下りましょう。
湖畔に戻ってきました。

残照に輝く湖を愛でる。。。

リスが出てきました。
なんという鳥かな?

太陽は山の後ろにすっかり隠れてしまいました。


午後8時。
そろそろ夕食のお時間です。

このホテルはビレッジから離れているので、宿泊客はホテル内のレストランに集中します。
希望の時間に食事ができるよう、さっき散策に出かける前に予約をしておきました。

ホテル内には4つのレストランがあります。
一番人気はやはり、素晴らしい景色とともにディナーとワインを堪能できる
Fairview Dining Room
「ジーンズやスポーツシューズでの入店はご遠慮ください」という高級レストランです。
(“カジュアルなリゾートウェア”は一応可)
しかし、ここは我々が行った時点で既に午後9時以降しか席が空いてませんでした。
で、次点として選んだのがこちらのPoppy Brasserie
カジュアルスタイルですが、れっきとしたレストランです。

ここも窓から湖と氷河が見えました。
日が暮れて、食事してる間に外は真っ暗になって何も見えなくなったから、これで充分でしたね。
メニューも充実していて、我々としては結果的に却ってGoodだったな。

ここでもカフェラテはガラスのコップで出てきました。

あ、アイスティーは“Non-Sweet”でオーダーしましょうね~

食事の後はお風呂。
広くて深いバスタブでゆっくりお湯に浸かって寛ぎのひと時。。。