カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

おいでませラスベガス

2010-02-22 15:50:08 | お出かけ
東京では雪が降ったりして、未だ冬真っ只中なようですが、
ロサンゼルスは、昼間の最高気温が20度を超える日が増え、だんだん春めいて来ました。
そろそろ、行楽シーズン到来です。
というわけで週末、ひとっ走りしてラスベガスに行ってきました。

ネバダ州ラスベガス。
砂漠の中に忽然と現れる、ギャンブルとエンターテインメントの街。

実は、南カリフォルニアからは車で4~5時間程度の距離にあり、
カリフォルニア在住者には週末、気軽に遊びに行ける場所なのです。
ウチらもこれまでに、グランドキャニオンに行った帰りなどに立ち寄ってはいるんですが、
「ラスベガスに遊びに行く」のは凄~く久しぶりなので、ウキウキワクワク

アーバインを午前9時頃に出発。
なんということもない普通の週末だというのに、91号線がえらく混雑していて、
已む無く、別ルートで大きく迂回してI-15に入りました。出だしからいきなりタイムロス。
でも15号線に入ってからは渋滞も無く、行程は順調。
適当に運転を交代しながら、砂漠の中の一本道を爆走します。

え、速度ですか?
時速140kmってとこですけど、
それが何か?

午後1時過ぎ、遠くにラスベガスの街が見えてきました。

あいにくの曇り空に
ホテル群も寂しげに見えます。

今日のお宿は、フラミンゴ
街の中央を南北に走るメインストリート“ストリップ”のほぼ中央という好立地。
ストリップで最初に出来た本格的なホテルで、ここを中心に街が発展していきました。
Flamingo Las Vegas

3555 Las Vegas Blvd.,
Las Vegas, NV89109

※ホームページ→こちら

ラスベガスのホテルにしては珍しく、ゆったり広々とした室内。

1946年オープンの古いホテルですが、最近改装をしているので老朽化の心配はありません。
内装やカーテンのなどもきれいです。

ここフラミンゴホテルには、広い中庭があります。これもラスベガスでは珍しい。
普通は、少しでも客室を多く取ろうとするので、部屋も狭いし、中庭なんて無いんですよ~
中庭には、ホテルの名に因んで、本物のフラミンゴが居ます。
細い足!

それにしてもフラミンゴって、不安定なのになんで片足で眠るんでしょうねぇ。。。


第二次世界大戦終結後の1946年、ベンジャミン・“バグジー”・シーゲルが砂漠の真ん中に
大規模なホテルを建設し、カジノを始めたのが、“ギャンブルの都ラスベガス”の始まりです。
ギャングの一味だったバグジーは、マフィアから資金を集め、莫大な費用をつぎ込んで、
自分のイメージするリゾートホテルを創りあげました。
それがこのフラミンゴ・ホテルです。
しかし、オープンしたホテルには思うように客が集まらず、バグジーは組織に莫大な損害を出してしまいます。
オープンから半年後、掟に従い、彼は組織によって粛清されました。

ところが皮肉にも、ホテルはバグジーの死によって一気に有名になります。
彼が命を賭けて建設したホテルをひと目見ようと、客がどっと押し寄せたのです。
その後、フラミンゴ・ホテルは繁栄の一途を辿り、周囲にも続々とホテルが建てられ、
現在のストリップが出来上がったのでした。
今では、ラスベガスと言えばまず真っ先にカジノが連想されるほど。
ストリップ沿いのホテルのほとんど全てに、カジノが併設され、24時間営業してます。
と言うより、カジノを中心にホテルが作られ、街が出来上がっているのがラスベガスなんです。

ま、難しい話は抜きにして、街を散策しに行きましょうか。
ベラッジオの噴水ショーは、いつも人だかりでいっぱいです。

パリスとエッフェル塔

こんなものホントに作っちゃうところが凄いよねー

ところでカジノだけじゃなく、バフェBUFFETもラスベガスの名物の一つです。
バフェってのは、セルフサービス食べ放題の、いわゆるバイキング方式のレストランのこと。
お客に夜遅くまでカジノで遊んでもらえるようにと、ほとんど全てのホテルにあります。
店の雰囲気や料理の内容はそれぞれに特色があるので、いろいろと食べ比べてみたい。
ただ、名物だけにどこのバフェも大人気で混雑しており、待ち行列は必至。
時間帯をずらすなどの工夫が必要なんです。

今回我々はパリスのル・ビレッジ・バフェLe Village Buffetを狙ったのですが、
ランチタイムから随分時間が経っているにも拘らず、店の前には長蛇の列。。。。
残念ですが、諦めて別のお店で遅い昼食をいただくことにしました。
パリスの中は、パリの街並みをイメージした造りになっています。
さながらシャンゼリゼ通りのカフェのテラス席で食事をしているかのような雰囲気。

でも、その向こうにはスロットマシーンが見えてるんだな~


さてさて、カジノへの集客のために、各ホテルでは様々なショーが開かれています。
これらのショーを観るのも、ラスベガスを訪ねる楽しみの一つなんです。
今回はMGMグランドで演っている、シルク・ドゥ・ソレイユ『KA(カー)』を観ました。
ラスベガスのシルク・ドゥ・ソレイユのショーといえば、
ベラッジオで演っている『O(オー)』が有名です。
水をテーマにした『O』に対し、『KA』は火を使った躍動的な内容となっています。
運命によって引き裂かれた男女の双子が、危険に満ちた冒険の旅に繰り出すというストーリィ。
抽象的でストイックな感じの『O』に比べ、動的でショーの内容もバラエティーに富んでいます。
『O』の時は、実は途中で少し寝ちゃったんですが(すいません)、『KA』はストーリィがあるので見ていて飽きず、本当に面白かった!

ただ若干“サーカス的ではない”観もあるので、好みが分かれる所かもしれません。

余談ですが、『KA』にはバトントワリング世界チャンピオンの高橋典子さんが出演しています。
なんと主役級(!)でして、バトンの演技をソロでたっぷり見せてくれました。
バトンをまるで身体の一部のように扱う華麗な手さばきにはウットリ。。。
オーディション免除で抜擢されたというのもうなずけます。
観客からも、文句なしの大拍手を贈られていました。

夜になると、ベガスの街は一層活気づきます。
ネオンが光り輝き、ストリップを行き交う人も車も、昼間とは桁違いに増えます。
昼間見ると“チャチな遊園地”って感じだったのが、夜には“大人のテーマパーク”に様変わり

フラミンゴのホテル前のオブジェは、ラスベガスのシンボルと言っても過言ではありません。
さあ、この後は少しカジノで遊ぶとしましょうか。。。


前夜は遅くまで遊んだので、翌朝はゆっくりお目覚め。
2月21日(日)は、朝から青空が広がる好いお天気となりました。

遅い朝食は部屋で軽く済ませ、チェックアウト。
しかしまだ帰るのは勿体無いと、荷物を車に置いて、ストリップを散策に出かけました。
全室スイートの豪華ホテル
ベネチアン

いつか泊まってみたい・・・
ホテルの前と中のショッピングモールには人工の運河があって、ゴンドラも運行してます。
船頭さんのカンツォーネは一見(聞?)の価値あり

ベネチアンのショッピングモールグランド・カナル・ショップスはイタリア風。
今日のランチはこの中のレストラン、ゼッフィリーノZeffirinoにて。
店の奥の席だと、眼下を流れる運河と行き交うゴンドラを眺めながらお食事できるのですが、
今日は日曜ということで、シャンパン・ブランチ・バフェをやっており、別室に案内されました。
残念
しかし、お料理の味とウエイターさんのサービスは逸品でした。
本来はお高め系のレストランなのですが、ランチタイムはお手頃価格で、また嬉しい。
Zeffirino

※ホームページ→こちら
(ディナーは予約をお勧めしますよ~)

ゆっくり食事を楽しんだら、ラスベガスのもう一つのお楽しみ、ショッピング
ストリップの反対側で広大な敷地を占めるシーザーズ・パレス
ここのカジノに隣接するショッピングモール、フォーラム・ショップスには、アバクロやバナリパ、ビビ、アルマーニ・エクスチェンジといったアパレルショップや、ルイ・ヴィトンやグッチ、クリスチャン・ディオールなどの一流ブランドが軒を連ねます。
ローマ風の内部は三層構造。
とにかく巨大で、ひと通り見て回るだけでも大変

でもここ、品揃えが豊富で、
ついついアドレナリンが出てしまいます~

フォーラムショップ内のカフェで一息いれると、午後4時を回りました。
そろそろ帰路に着くとしましょうか。
でも、出発前にガソリンを満タンにしていきましょう。
ラスベガスはカジノで財政が潤っているおかげで、諸々の税金が安いんですよ。
ガソリンもロサンゼルスと較べて、ガロン当たり20セント以上安かった。

今日はなんということもない普通の週末だから、道もそんなに混んでないんじゃないかな~
そんな期待を胸に、15号線をロサンゼルス方面へ。。。

しかし、その期待は見事に裏切られました。帰り道は、予想外に渋滞がひどかった
やはり行楽シーズンは、我が家だけでなく他所の御宅にも到来していたようです。
想定していた所要時間を1時間以上オーバー これには参りました。。。
渋滞するとどうしてもイライラするし、夜道の運転は、やっぱり凄く疲れますからねぇ
午後10時過ぎ、家に帰り着いてようやく、ほっと一息。。。あ~疲れた

でも、久しぶりにラスベガスをゆ~っくり楽しむことができて、大満足なのでした。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (umeka)
2010-02-26 01:44:02
ベガスいいよねベガス。
フラミンゴで、本物のフラミンゴ飼ってるなんて知らなかった!今度泊まってみる!
そんで、フラミンゴの片足なんで?っての、確か野生では寝るとき危険回避の為に湖の真ん中で寝るから、ちょっとでも体温保持しようと片足で寝るんじゃなかったけ?
お利口なんだかアホなんだかようわからんなと思った記憶が…。片足で寝てて、バタッとか横に倒れたりせんのかな?って思わない?
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>umekaちゃん (shimaushi)
2010-02-26 10:50:12
ベガスいいでしょベガス
何度行っても楽しいですわ。
フラミンゴ、あのネオンで引いてたけど、泊まってみたらなかなか良かったですよ。

片足睡眠=体温保持説、私も聞いたことがあるような気がするけど、
あの細ーい足1本分の表面積を出すか隠すかで、どれだけ体温保持効果があるんじゃい?!
と突っ込みたくなったよ

寝てて膝がガクッ!とかならないのかな?って思わない?
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Unknown (umeka)
2010-02-26 16:56:40
うひゃひゃひゃ┬|∀`)っ)) ウケルー
膝カックンやりたいーw
フラミンゴに膝カックンwww
横に倒れるより、膝カックンのほうが確率高そだー♪
しまうしたん流石すねー♪
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>umekaちゃん (shimaushi)
2010-02-26 17:58:38
でしょー?でしょー?
この無防備な膝は、「やってくれ」と言わんばかりじゃない
きっときれ~いに転倒してくれるよ

あ、いま一瞬、フラミンゴのドミノ倒しを連想してしまった。。。
動物愛護団体に怒られそうだわ
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