カリフォルニア徒然草 または武蔵国人覚書

ダンナの海外赴任のため、想定外のアメリカ暮らしを経験。
日常のふとした出来事を、心覚として綴っています。

大瀑布紀行~最終日(後)

2008-07-13 18:18:54 | 旅行:ナイアガラ
そろそろ午後1時。
今のところ順調に予定をクリアしてるので、2時間近くもまったりとランチしてしまいました。

次に向かうのは、ナイアガラ観光のもう一つの目玉“ナイアガラ・ワインルート”
このあたりは寒暖の差が激しく、適度に湿気があるため、ワイン造りに適しているそうで、
ナイアガラ・フォールズからナイアガラ・オン・ザ・レイクにかけてワイナリーが数多くあります。
クイーンストン公園を出て、再び
Nigara Pkwyを北上し始めると、
ほどなく道路脇にこんな標識。
道路に立ち並ぶ家々の向こうには、ブドウ畑が広がっているのが見えます。

道路沿いに次々とワイナリーの看板が現れます。これらのワイナリーも巡るツアーもある。
我々は二人ともあまりお酒は飲めないのですが、ナイアガラに行くと言ったらとみんなに
「カナダ名物のアイスワインは必ず買って来るべきだ! 下戸でも飲める!!」
と力説されたので、一箇所くらいは寄ってみようということになったのでした。
なにせワイナリーがたくさん在り過ぎて、どこのがいいのかもさっぱり分からないので、
お友達の一人に強く勧められたInniskillin Winesに行きました。
Inniskillin Wines

1499 Line 3, Niagara Parkway
Niagara-on-the-Lake, Ontario,

TEL: (905)468-2187
TOLLFREE: (888)4664754

※ホームページ→こちら

観光客向け?のお洒落な葡萄棚の向こうに果てしなく広がるブドウ畑

アイスワインの特徴は、その原料となるブドウの収穫期。
通常の秋には収穫せず、冬まで敢えてブドウの実を木につけたままにしておきます。
氷点下の寒さの中でブドウは凍結し、水分が飛んで甘みを増していく。
そんな自然に凍った完熟ブドウを、零下8度の早朝ひと房ずつ丁寧に手摘みし、圧搾。
甘みと香りが凝縮された果汁は、ブドウ一房からわずかスプーン一杯程度しかとれないそうです。
これは、通常のワインと比べると約8分の1程度なんだとか。
その貴重な果汁を通常のワインの数倍の時間を掛けて丁寧に発酵させて造るんです。
ひと手間もふた手間も余計に掛かってる。貴重と言われるわけですよね~
こちらがここのワイナリーの
アイスワイン用ブドウ畑

室内ではワイン通らしきお客達がテイスティングを楽しんでいました。
英語もワインも分からない我々は、観光客らしく白の小さめのボトルと赤のミニボトルを購入。
買うモノ買ったら、とっとと退散です。(情けなー)

飛行機の時間にはまだ少し余裕があったので、ナイアガラ・オン・ザ・レイクにも寄ってみました。
街の入り口にある
フォート・ジョージ
Fort George


米英戦争におけるイギリス軍の砦跡で、今でもイギリス国旗が掲げられていました。

ナイアガラ・オン・ザ・レイクはナイアガラ川の下流、オンタリオ湖に面した小さな街です。
メインストリートにはビクトリア朝の古い建物が立ち並ぶ、小じんまりした可愛い街。

街中には観光馬車

時間があれば乗りたかった~
メイン通り沿いにはお洒落なレストランやショップが並んでいて、散策するのが楽しいです。
通りを歩いていたら、ガイドブックに載っていた老舗ジャム店グリーヴスを発見。
砂糖以外は無添加、加熱も短時間に押さえているので、果実の風味が活きているという。
せっかくなのでGrapeのジャムの小瓶をひとつ購入。(ジャム食べるの、私だけなんだもん)
グリーヴズThe Greaves

55 Queen St.

TEL: (905)468-7831
Free:(1-800)515-9939

※ホームページ→こちら


午後2時を回りました。さすがに、そろそろ空港に向かう時間です。
街を出ると、トロントへ向かうメインルートQEW(Queen Elizabeth Way)の標識が出るので
ひたすらそれを追って車を走らせます。
右手にオンタリオ湖。
あまりに広くて海みたい。
(水平線見えるし)

やがて湖の遥か向こうに高層ビル群が見えてきました。
トロントのダウンタウンかな。

いよいよ空港への分岐

空港に入ったら、まずレンタカーの返却。
Hertzの返却場所に行くと、すぐに係員がやってきて燃料の残量などをチェック。
精算金額の書かれたレシートをもらったら返却手続き終了。思った以上に簡単でした。

トランクから荷物を全部取り出したら、出発カウンターに向かいます。
アメリカ系の航空会社のカウンターは奥の方にありました。
行きと同様、自動発券機でチェックインしてチケットを受け取ったら、さっさと搭乗ゲートへ。

ここの特徴は、アメリカへの入国審査をカナダの空港で済ませてしまうこと。
なので、チケットと一緒に税関申告書も記入して入ります。
順路に従って進むと、まずパスポートチェック。
我々の場合、I-94(出入国カード)が付いたままだしビザもあるしで、比較的楽でしたが、
それでも改めて指紋と網膜データを採られました。
その後、荷物の機内預かり。(つまりここまではみんな大きなスーツケース持参のまま)
そして最後に手荷物検査とボディチェック。
ここまで非常に順調だったのですが、ここに来て大きな落とし穴が。。。

我が家は割と荷物が少ない方で、今回の旅行でも機内預け荷物は無し。
しかし実は私のバッグの中には、先ほど購入したアイスワインが入ってたんですね。
“割れないように”そして“一見しても分からないように”服の間に押し込んであった。
(↑確信犯

検査機をくぐり抜けたバッグを取ろうとしたら、係員が「鞄の中を見せてもらえるか?」
内心マズイと思いつつも、拒否するわけにもいかないから蓋を開けました。
すると丁寧な手つきで、しかし確信あり気に(←と私には見えた)中身を確認していく。
程なくアイスワインの箱を発見。そっと取り出すと気の毒そうな顔をしつつ、
「これは機内には持ち込めませんよ」 ・・・ですよね

「さっき買ったばっかりで、封も開いてないんだ」と一応ダンナが抵抗を試みてくれましたが、
「量が多すぎます」とバッサリ。ここで没収か、鞄を機内預けにするか選べと言う。
もう半ベソになりかけましたが、やはりせっかく買ったのだからと、
ダンナが戻って機内預けの手続きをとって来てくれました。
後で聞いたら、入国審査をやり直したりしてかなり面倒くさかったらしい。
ゴメン、そしてありがとう!

最後の最後で紆余曲折ありましたが、どうにかこうにか搭乗ゲートに辿り着けました。
やれやれ。。。

飛行機の時間は午後6:35。LAX到着は8:40ですから、腹ごしらえが必要というわけで、
ゲート脇のカフェでサンドイッチを買って食べながら搭乗開始を待つ。
この時、通路を挟んで向こう側にTim Hortonの看板が見えた。
Tim Hortonは、カナダブランドのコーヒー&ドーナツショップです。
どういうわけかナイアガラ近辺では見かけなかったので行けなかった。
カナダの思い出に是非!と思って近づくと、なんと通路の間にガラスの壁が。。。
向こう側と行き来できない造りになってるじゃありませんか。
なんでだー
そんなわけで、結局Tim Horton未体験のままカナダを離れたのでした。残念

午後8:35、ほぼ定刻どおりにLAXに到着。行きと同じゲートに到着したのには驚きました。
ゲート前にはこれから飛行機に乗ると思しき人達が居る。なんか不思議~
確かにカナダの空港で入国審査を済ませてるから、この先は荷物をピックアップして帰るだけ。
それにしても、ねぇ。。。

荷物が出てくるまでにはどうせ時間がかかるので、ゲート脇のバーガーキングで軽く食事。
食後、下に降りるとちょうど荷物が出て来ていてGood Timingでした。
あとはシャトルで駐車場まで行って、自分の車で家に帰るだけ。
夜のドライブはちょっとキツイけど、マイカーだとドアtoドアだから、やっぱり便利でした。

アメリカに来て初めての海外旅行。予想外のハプニングもあったけど、概ね順調でした。
何よりナイアガラの滝とその周辺の自然は、友達に薦めたいと思えるくらい素晴らしかった。
飛行機を使うとさすがに、旅費が若干高くつきますが、行けて本当によかったな
最後に、いろいろ頑張ってくれたダンナにもう一度、多謝です。

大瀑布紀行~最終日(前)

2008-07-13 13:28:22 | 旅行:ナイアガラ
7月6日(日)ナイアガラ旅行最終日。
旅行記、長くなりすぎましたね~ そろそろ締めないと。。。

朝8時、朝食前に周辺を散歩。
早朝のアメリカ滝。川面にはまだ霧の乙女号も出ておらず、鳥が飛び交うのみ。
カナダ滝の朝。

テーブルロックの辺りも
人はまばら。
対岸の公園にもまだ
人の姿はありません。

みんな、夜は夜で結構遅くまで遊ぶせいか、朝の行動開始は9時過ぎってところですね。
ニューヨークなど近郊都市からのツアー客が到着するお昼頃から、観光客がどっと増える感じ。
午前中だと、霧の乙女号とかジャーニー・ビハインド・ザ・フォールも、そんなに待ちません。

散歩から戻り、ホテル1階のスタバで朝食用のコーヒーとマフィンやスコーンを仕込む。
余談ですが、今回の旅行では、買い物その他でアメリカドルのキャッシュが普通に使えました。
(もちろんお釣りはカナダドルで戻ってきますが)
レジで勝手に換算してくれるし、お店によっては換算レートが1:1でしたよ。

朝食を終えたらチェックアウト。いよいよ滝とお別れです。
でもその前に寄りたいところがあった。それがこちら↓
じゃじゃ~ん!

OKギフトショップ
OK Gift Shop


6683 Fallsview Blvd.
(コニカミノルタタワーの裏手の方)

営業時間:9am~10am

※ホームページ→こちら
知る人ぞ知る?大橋巨泉プレゼンツのお土産屋さんです。
元トロント住民のSちゃんから、時間があったら是非寄るようにと勧められていたのです。
ここで売ってる“アイスワインのバームクーヘン”がすごく美味しいんだって。
ちょっとお値段お高めでしたが、ここでしか買えないそうなので、しっかり購入。
別のお友達から“アイスワインのキャンディー”がお奨めとも聞いていたので、それもGET。
店員さんは完璧に日本語対応。我々が北米在住者と分かると少し割引してくれました。
(日本人にはみんな割引するのかなー? でも一応、免許証でCA居住を確認されたよ)

そろそろ10時、名残は尽きませんが、出発しましょう。
川沿いのNiagara Pkwyで次のポイントまで北上します。
はあぁ~
なんか、絵になるなぁ


フォールズビュー地区を後にして我々が向かったのは、ホワイト・ウォーター・ウォーク
地下鉄の入り口みたい
(笑)

この奥のみやげ物屋の中にある
エレベーターで一気に70m下り、
73mのトンネルをすすむと、、、

ナイアガラ川のほとりに設けられた展望台に出ます。
川の上流(滝方面)を見てます。

滝周辺の穏やかな流れがウソのように、激しい水しぶきを上げ、波を立てながら水が流れていきます。
この辺り、滝周辺と比べて川幅が極端に狭まっているために、激流となっているのです。
波立つ川面が常に白く見えるので、White Waterというんだとか。

展望台から川沿い305mに渡って、木製の遊歩道が設けられています。
しつこいようですが
川面ですよー

あまりの激しい流れを見ながら、
なぜか大爆笑していた我々

こんな川でラフティングしたら1分と保たずに転覆だね~ 落ちたらひとたまりも無いね~
(注:shimaushiは、バリでラフティングした際、川に落ちたんです)
歩きながらダンナとそんな話をしていたのですが、
この流れを泳いだだの、樽(!)に乗って川下りしたなんていうdaredevil達が実在するのだ!
展望台には彼らの武勇伝を記したプレートがありました。どんな所にも冒険野郎は居るんだね。。。

ホワイト・ウォーター・ウォークWhite Water Walk
4330 River Rd.
※ホームページ→こちら
グレート・ゴージ・パスにはここも含まれてます。知名度低いけど意外に穴場だと思いますよ!

次に向かったのはワールプール・エアロ・カー
ナイアガラ川がここで大きく右に方向を変えるポイントにあたり、大きな渦潮が見られる。
それを真上に渡されたゴンドラから楽しもうというアトラクションです。
ワールプール・エアロ・カー
Whirlpool Aero Car


3850 River Rd.

※ホームページ→こちら
「オープンエアなので大迫力!」と聞いていたのですが、実際には結構(かなり)上空。
さきほどのホワイト・ウォーター・ウォークで、川面と同じ目線で急流を楽しんでしまうと
ちょっと拍子抜けというか物足りない感があるのは否めません。
なので我々、ゴンドラはパスしました。あしからず

時刻はそろそろ11時。
今日はガイドブックで見たレストランのサンデー・ブランチに行く予定なのです。
Niagara Pkwyを引き続き川に沿って北上します。
途中、花時計Floral Clockを見たりしつつ、、、
1950年にオンタリオ水力電気により設置されたもので、直径は12.2m。
ちゃんと秒針までついてるのには驚きです。

着きました!。クイーンストン・ハイツ公園Queenston Heights Park
ここは1812年、米英戦争において“クイーンストンの戦い”が繰り広げられた古戦場なのだそう。
今は緑の多い、のんびりした公園になっています。
ここの一角にあるThe Queenston Heights Restaurantでブランチをいただきます。
The Queenston Heights
Restaurant


14184 NiagaraPkwy.
TEL: (905)-262-4274

※ホームページ→こちら

テラス席もありますが、
我々はバフェ利用なので
屋内に案内されました。

味付けは欧州系かな。
メニューは種類豊富です。
ただ魚料理が少なかった。

デザートも盛りだくさん。
ケーキだけで10種類くらい

こんな景色を眺めながら
のんびりランチ

しあわせ~