「対馬からの手紙の続き」

対馬で働いち養蘭を楽しんどる。山や花で季節を知り、海を眺めち命の鼓動を感じ、そげな好き勝手な太公望な暮らしがしてぇ~。

あの日、、あの時、、。

2008年08月23日 | 蘭・人生・自然考

Jpg_1771 10年程前、

春蘭赤花産地で有名な場所に出掛け、

当ても無く、むやみやたらに山に入り

探しまくってた頃、

芋数個、新芽は無く、

親木一本で葉も2枚残して枯れたジジババに目が止まった。

どうやら葉の中間あたりにボヤらしき葉色の薄い部分が有る、、

何回見直しても有るように見える。

十数分悩んで「焼けだろう・・。」と決断し

そのまま帰路に着いた。

が、、帰ってからも頭から離れず、

色んな本を読み漁るうちに「色花の気があるかも・・。」

と、、いてもたっても居られず、

次の日また出掛けた、、。

が、、イメージしていたほどでは無くボヤは曖昧で、

また十数分悩み「やっぱり焼けだ!」と決心し、

そのまま帰った。

が、、またしも帰り着くと「やっぱりアレはオカシイ、、。」

と、、何も手に付かない有様、、

どうしても諦めきれず

仕事が終わって一目散にその山へと向かった。

その場で数分考えはしたが、

思い切って掘り採ってきてしまった。

新芽が出ると、葉色が薄いような、、

紺が乗りだすと葉先や所々に黄斑を残すような、、

偶に緑縞を流すような、、

偶に葉先が割れるような、、

何かしらの気を持っているようなヤツなのです。

数年後、初花が咲きましたが、

完全無遮光で開花させ、

これまた黄花の成り損ないのような、

緑色の乗り損ないのような、、

陰筋の数本乗った中途半端な花なのでした、、。

以来作を落として花が着かず、

今年久方ぶりに蕾が着いてくれたのです、、。 仮) 玉調 暈

月日が経つのは遅いようで早いものですね、、

自分なりに山あり谷ありの人生を走ってきて

とうとう折り返し地点まで来てしまいました。

この世に生を受けたあの日あの時を思いながら

生まれてきた理由、、やり遂げなければならない事柄を

今日一日考えてみたいと思います。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは。私も十数年前、山採りに凝った時期が... (友遊蘭)
2008-08-30 14:52:50
こんにちは。私も十数年前、山採りに凝った時期がありました。色花は採取できませんでしたが、花弁が細く肩落ちで、なんとなく品がある花変わりの春蘭を採取したことがあります。二度ほど同じ花を咲かせましたが、残念ながらその後枯れました。・・・・先日、自己紹介のメールを送らせて頂きました。今後ともよろしくお願いいたします。
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ご返事が遅れました事、、お詫び致します。 (toyota)
2008-08-30 23:21:28
ご返事が遅れました事、、お詫び致します。
こちらこそ、どうぞ宜しくお願い致しますー。
対馬では、以前のように採取出来る環境ではなくなってきました、、採れなくなってきました、、。
悲しいですが、今有る品種を大切に、厳しく丈夫に育てることが責務だと考えています。
枯れる品種は、そういう性質なのかもしれませんね、、
逆に言うと二度も貴重な花を見れたのですから幸せな事ではないですか~、、
友遊蘭様の記憶の中で一生咲かせ続けるのですから、、。
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この一文、いいね♪、。東洋蘭愛好家の心理状態が現... (evian)
2008-09-02 01:37:45
この一文、いいね♪、。東洋蘭愛好家の心理状態が現れてて好ましい文章だた、。”蘭が好き”てのが伝わる文章は読んでて嬉しくなるよ^^、。
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っっっ、お恥ずかしい…恐縮ですー、、人の踏み入れ... (toyota)
2008-09-04 02:20:02
っっっ、お恥ずかしい…恐縮ですー、、人の踏み入れられない場所にはヒッソリと変異種が佇んでいるような、獣道の脇で落ち葉に埋もれて隠れているような、そんな気がしてならないのです。いつの日か、山で咲いている赤花を実眼で見てみたいのです、、腰が抜けるだろうな~、、。
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