やれこら やれこら 昨日も今日も

自分だけはと力んでみても,膝はガクガク,息ハアハア。会話は「アレ,ソレ」そして「やれこら」。鍛えるべきは皮肉とジョーク。

元女子 喜ぶ  やれこら やれこら

2015-02-04 07:32:09 | 今日のやれこら

しまなみ海道近くの県道を走っています。
進行方向の左に,かなりの広さの待避所が有ります。
待避所に隣接する畑に長机があり,その上に赤いネット袋に入れたミカンが並んでいます。
元女子が,野良着姿で机の側に座っています。

“寄ってみるかな,ネーブルが欲しいと言ってたし”

「美味しいの有る?」
待避所に車を止め,元女子に声を掛けます。
『ここで売っとるのは,みなおいしいけぇ』
「もうみかんも終わりじゃろう,ネーブルはないん?」
『まだみかんは終わりじゃあないけど,ネーブルも有るよ,こうて(買って)くれる?』
買うとも言わないうちに,元女子はネーブルを赤いネット袋に詰め始めます。

“値段が分からないが,大した額でもなかろう”
折角だから,買って帰る事にしたんです。

『さっきの人も,ここのは美味いけぇいうて,こうてくれちゃったでぇ』
元気そうな元女子は,そう言いながらネット袋にネーブルをいっぱい詰めます。
赤い網袋はネーブルの色をよりおいしそうな色に見せています。
そして,それを秤に掛けます。
『こりゃ,おお過ぎたぁー・・・まぁ,ええわぁ』
「いくらなんです」
『500円じゃがぁ,こうた事ないん?』
「初めてなんじゃけど,安いなぁ」
『家で作っとるけえなぁ,おいしいし安いでぇ,ついでにミカンもこうてくれる?』
「・・・・」
『あわせて,1000円じゃが,医者へ行くよりゃあ,よっぽど安いでえー“
医者とミカンの関係は分かりませんが,答える間もなく,ミカンも添えて出されました。
「それじゃぁ,そうしょうかぁ」
ネーブルとミカンを1000円で買ったんです。

『ちょっと待って,待ってぇ』
車のドアを閉めようとした時に,元女子が声を掛けてきたんです。
『あんたぁーなぁ,気持ちようこうてくれちゃったけぇ,これをあげるけぇ』
元女子は,はっさく三個をおまけでくれたんです。

味見は,まだです。
まだですがこれだけの量が1000円で買えたんです。
売り手の元女子も喜んでくれたし,我が家の元女子も喜ぶだろうから・・・
                やれこら やれこら