漢字を学び心を育む

2回目のチャレンジで漢検1級に合格。
現在、ペン習字に傾倒。
硬筆書写検定1級が欲しいです

慢心、不遜、タカビー、上から目線・・・。

2010-08-02 21:36:12 | ◇1級:読み(音読み)
 
 ・富貴なれば驕奢( きょうしゃ )を生ず。
  漢検協会 完全征服より

  【驕奢】 権勢におごること。ぜいたくであるさま。




キョウ
おご(る)、ほしいまま、つよ(い)、さか(ん)

  思い上がり。
【解字】形声文字。馬+喬。音符の喬キョウは、高いの意味。高さ六尺の意味を表わす。転じて、人に従わない、たけの高い馬の意味から、おごるの意味を表わす。


シャ
おご(る)

  ぜいたく。
【解字】形声文字。大+者。音符の者シャは、多くのものを集めるの意味。大きくて多いの意味から、ぜいたくの意味を表わす。



ゴウ
おご(る)、あなど(る)、あそ(ぶ)

  あなどる。
【解字】形声文字。人+敖。音符の敖ゴウは、気ままにするの意味。人を付し、おごる・あなどる・わがままの意味を表わす。



驕奢。

同じ意味の字を重ね合わせている。

「おごる」という言葉で連想するのが上の3つの字。
微妙に意味が違うのをある程度知ってたつもりでしたが、改めて確認してみました。

平家物語 祇園精舎でお馴染みの「おごれる者久しからず」は、”驕” か ”奢” か。
ググっても、ヤフっても同じくらい数がヒットする。
でも、意味からして ”驕” が正解と思われる。
「驕る平家は久しからず」であっていますし。



 驕は、仏教の煩悩のひとつ。自らの欲するままに思い上がるような心。

 奢は、「奢侈シャシ」=贅沢。「華奢カシャ」=豪華。

 傲は、「傲慢ゴウマン」=人を侮る。「傲岸ゴウガン」=威張る。