・富貴なれば驕奢( きょうしゃ )を生ず。
漢検協会 完全征服より
【驕奢】 権勢におごること。ぜいたくであるさま。
キョウ
おご(る)、ほしいまま、つよ(い)、さか(ん)
驕 思い上がり。
【解字】形声文字。馬+喬。音符の喬キョウは、高いの意味。高さ六尺の意味を表わす。転じて、人に従わない、たけの高い馬の意味から、おごるの意味を表わす。
シャ
おご(る)
奢 ぜいたく。
【解字】形声文字。大+者。音符の者シャは、多くのものを集めるの意味。大きくて多いの意味から、ぜいたくの意味を表わす。
ゴウ
おご(る)、あなど(る)、あそ(ぶ)
傲 あなどる。
【解字】形声文字。人+敖。音符の敖ゴウは、気ままにするの意味。人を付し、おごる・あなどる・わがままの意味を表わす。
驕奢。
同じ意味の字を重ね合わせている。
「おごる」という言葉で連想するのが上の3つの字。
微妙に意味が違うのをある程度知ってたつもりでしたが、改めて確認してみました。
平家物語 祇園精舎でお馴染みの「おごれる者久しからず」は、”驕” か ”奢” か。
ググっても、ヤフっても同じくらい数がヒットする。
でも、意味からして ”驕” が正解と思われる。
「驕る平家は久しからず」であっていますし。
驕は、仏教の煩悩のひとつ。自らの欲するままに思い上がるような心。
奢は、「奢侈シャシ」=贅沢。「華奢カシャ」=豪華。
傲は、「傲慢ゴウマン」=人を侮る。「傲岸ゴウガン」=威張る。