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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

決戦は日曜日

2022-05-27 23:13:06 | 邦画
これも、日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
惹句にもあるように選挙の裏側っていうか、候補者側の選挙の前から選挙戦やら講演会そして国政選挙ですから、その候補者についてくる政党の県議・市議と言った有象無象の姿を秘書の目を通して描いた
アルアルではあるものの
無縁の一般市民には全く知らない世界観を描いたポリティカルコメディ作品
 
窪田正孝と宮沢りえ初共演作品
窪田正孝は老練衆議院議員の地元私設秘書
オープニング、議員さんをおんぶして誕生会に出席させるものの
ついに病に倒れた途端に衆院が解散され、本人は選挙に出られずに候補者選択を余儀なくされて
白羽の矢が立ったのが議員の娘さんである宮沢りえ
なんと今日まで政治に関わったことはないものの
第一秘書は全く影の人
選挙に必須の地盤・看板・鞄の三つの選挙必須要件の三つの”バン“を持ってるのは代議士の娘さんしかいなかったってわけ
 
で立候補の第一声は秘書が書いた原稿のまる読み
しかし各々(おのおの)を“カクカク”って棒読みするとこは確かにおかしいし
コメディとしては定番ではあるが
コレはある意味演出過剰でしかなかったかなぁ
いかに選挙トーシロを描きたかったっていうのはわかるけど
どんなバカでも文脈から全部“カクカク”とは言わんだろう
 
政党の県議とか市議が票集めするっていうのは政党から交付金として渡される選挙資金の余禄に預かることだったんですね
親分子分の間柄だと思ってましたが、
これって選挙資金から自分にわけ前がくるからだったとはねぇ
そういう意味では広島県議や市議に政党から交付された選挙資金を県議や市議にばらまいた河井克行氏の行動は彼にとっては当然のような行為であったんでしょうね
なんらやましい行為とはちっとも思ってもなかったんでしょうね
コレが今時の選挙でしかないということ
 
自分がまさにまな板の上の鯉であり
自分の意思とか熱意とか関係なしに候補者の預かり知らないとこでもう選挙戦は勝手に動いていくんですね
宮沢りえさんの洋服にまさかあんな意味があったとは
まさに赤黄青の信号カラーだったとはねぇ
先代の政治的な瑕瑾は秘書が被るっていつもの政治的な解決方法ですよね
 
先に二本一緒くたに見たキムタク映画はホテルの裏側を見せてくれていましたし
この映画では選挙戦の裏側をしっかりとはみせてくれていまして
なんとなく知ってるようで、知らない世界を見てるうちに
主人公やヒロインに自己投影してるうちに選挙がなんたるものかがわかるという
一粒で二度美味しいグリコみたいな作品
十分にたのしませてもらいました。
 
2021年製作、日本映画、「決戦は日曜日」製作委員会作品
坂下雄一郎脚本・監督作品
出演:窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真、たかお鷹、高瀬哲朗、今村俊一、小林勝也
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スティルウォーター

2022-05-27 17:16:59 | 洋画
マット・ディモン扮するお父さんが
フランスで殺人犯として投獄されてる娘を助けるために
言葉のまるっきりわからないマルセイユで孤軍奮闘するお話しのよう
ってことだけで、映画の情報全く入れないからマット・ディモンならジェイソン・ボーン並のアクション映画だって思うでしょ
で早速レンタル
 
なんと140分も尺もある作品だったのと、アクション映画ではなく
完全なるヒューマンドラマだったんだけど
途中オチずに見させるとこはさすがです
フランスの囚人って恵まれてるのよね、なんかの映画で見たけども夫婦で面会の場合は
ベッド付きの個室での面会が許されてるし
社会復帰への準備として月1だかよくわかんないけども、保証人付きで一日仮釈放制度とかあったりするんですよね
 
しかし映画の舞台がほぼフランスのマルセイユなのに原題邦題共に「Stillwater」って
アメリカの一地方都市の名前って・・・
このラストに明かされる真実にちょっとやられたって感は否めませんが
実によく出来た作品
とは言え、ほとんど何も起きない作品
 
ただ、今までは娘と疎遠気味であった父親が、マルセイユまで娘にアメリカのスティルウォーターから会いにいく時の空港でちょっとした伏線が張られていたことをラストで知らされるし
タイトルの意味も驚異を持って知らされる
 
面会の娘から弁護士に冤罪であることと1人の男が全てを知ってるから
彼を探し再審請求をしてほしいという手紙を託されるものの
弁護士は取り合ってくれない
手紙の内容を知りたくて
ヒョンなことから英語ができるシングルマザーの舞台女優さんと知り合い
手紙を訳してもらい
それなら自分で娘を助けるしかないとその男を探し始めるお父さん
 
その間シングルマザーの家にシェアさせてもらってシングルマザーの娘の面倒を見てるうちに・・・
そんな男を探すことを延々と描いていくだけでして
そうですよね一緒に暮らすうちにこのシングルマザーと懇ろになるのも必然なんですが
ある時その男を偶然見つけて・・・
なんと地下に監禁し当時担当だった引退刑事に男のDNAを渡すことに成功するものの
 
シングルマザーに地下に監禁してるのを見つかり
さらに監禁が警察にバレて捜査対象になるとこだけに多少の緊張感はあるものの
 
全くアクションを期待したこっちが悪いんですが
一応娘もそれで釈放される訳でお父さんとしてはめでたしめでたしなんですが
ひねったオチが待っていたんですね
 
マット・ディモンってことだけでジェイソン・ボーン的な作品を期待しちゃった私が悪いんですが
オチ含めてよく出来た作品でした。
 
2021年製作、アメリカ映画
トーマス・マッカーシー共同脚本・監督作品
出演:マット・デイモン、アビゲイル・ブレスリン、カミーユ・コッタン、リル・シャウバウ、イディル・アズーリ、ディアナ・デュナガン、ロバート・ピータース、エイプリル・ワーレン、ムーサ・マースクリ
コメント (2)
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