これも、日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
惹句にもあるように選挙の裏側っていうか、候補者側の選挙の前から選挙戦やら講演会そして国政選挙ですから、その候補者についてくる政党の県議・市議と言った有象無象の姿を秘書の目を通して描いた
アルアルではあるものの
無縁の一般市民には全く知らない世界観を描いたポリティカルコメディ作品
窪田正孝と宮沢りえ初共演作品
窪田正孝は老練衆議院議員の地元私設秘書
オープニング、議員さんをおんぶして誕生会に出席させるものの
ついに病に倒れた途端に衆院が解散され、本人は選挙に出られずに候補者選択を余儀なくされて
白羽の矢が立ったのが議員の娘さんである宮沢りえ
なんと今日まで政治に関わったことはないものの
第一秘書は全く影の人
選挙に必須の地盤・看板・鞄の三つの選挙必須要件の三つの”バン“を持ってるのは代議士の娘さんしかいなかったってわけ
で立候補の第一声は秘書が書いた原稿のまる読み
しかし各々(おのおの)を“カクカク”って棒読みするとこは確かにおかしいし
コメディとしては定番ではあるが
コレはある意味演出過剰でしかなかったかなぁ
いかに選挙トーシロを描きたかったっていうのはわかるけど
どんなバカでも文脈から全部“カクカク”とは言わんだろう
政党の県議とか市議が票集めするっていうのは政党から交付金として渡される選挙資金の余禄に預かることだったんですね
親分子分の間柄だと思ってましたが、
これって選挙資金から自分にわけ前がくるからだったとはねぇ
そういう意味では広島県議や市議に政党から交付された選挙資金を県議や市議にばらまいた河井克行氏の行動は彼にとっては当然のような行為であったんでしょうね
なんらやましい行為とはちっとも思ってもなかったんでしょうね
コレが今時の選挙でしかないということ
自分がまさにまな板の上の鯉であり
自分の意思とか熱意とか関係なしに候補者の預かり知らないとこでもう選挙戦は勝手に動いていくんですね
宮沢りえさんの洋服にまさかあんな意味があったとは
まさに赤黄青の信号カラーだったとはねぇ
先代の政治的な瑕瑾は秘書が被るっていつもの政治的な解決方法ですよね
先に二本一緒くたに見たキムタク映画はホテルの裏側を見せてくれていましたし
この映画では選挙戦の裏側をしっかりとはみせてくれていまして
なんとなく知ってるようで、知らない世界を見てるうちに
主人公やヒロインに自己投影してるうちに選挙がなんたるものかがわかるという
一粒で二度美味しいグリコみたいな作品
十分にたのしませてもらいました。
2021年製作、日本映画、「決戦は日曜日」製作委員会作品
坂下雄一郎脚本・監督作品
出演:窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真、たかお鷹、高瀬哲朗、今村俊一、小林勝也
出演:窪田正孝、宮沢りえ、赤楚衛二、内田慈、小市慢太郎、音尾琢真、たかお鷹、高瀬哲朗、今村俊一、小林勝也
