いつものベストフィールドの「機動捜査班」シリーズの第九弾です。

なんと前作に引き続いて内田良平、郷鍈治、田中明夫が出演されることから二本撮りだったのかなぁって思える作品ですが
今作は邦題に“港の”ってついてるように港湾荷役の縄張り争いを描いた作品
オープニング港湾を闊歩する二人の男の背中からカメラが追っていくとこから始まる
それも日中のシーンです
今までは警視13号が夜のパトロールのシーンから始まってることから
こんな明るいシーンから始まるとこっちの調子が狂う
そんな二人があんこの一人を追っかけてフクロ二本するんですが、なんと内田良平と郷鍈治
この二人親分が服役してて落ち目の丸富商事の幹部で、なんとか息を吹き返そうと
姐さん社長を盛り立てている
一方新興勢力の田中明夫演じる菅原運輸はアンコからのピンハネと麻薬取引で勢力を伸ばしている
この組の幹部に上野山功一
今までのこのシリーズでの出演作は全部刑事でしたが、今作ではヤクザの幹部を演じています
日本の男優さんは刑事とヤクザを演じさせると実に様になると言われていますが
極々個人的な狭量な感想ですが、わたしには上野山功一さんはヤクザのは方がニンにあってるように思うけど・・・
アンコの暴力事件で警視13号が臨場するが現場は血溜まりだけで被害者も加害者もいないってことで
所轄の刑事に今回は悪役だった井上昭文さんが
そしてアンコに扮して大宮刑事が今作ではアンコとして潜入捜査
内田良平が榎木兵衛の死体を掘り起こして田中明夫の組の縄張りと麻薬ルートの横取りを図る内容
香月美奈子さんは丸富の親分のバシタですが親分が務所ですから一応社長に収まっているものの
今では内田の情婦という今作ではヴァンプ役でした
海上でのヘリとモーターボートと水上警察のボートの三つ巴の海上チェイスがクライマックスの見どころとなっていましたね
1962年製作、日本映画、日活作品
松村基生原作、内田一作脚本、小杉勇監督作品
出演:青山恭二、香月美奈子、内田良平、井上昭文、郷鍈治、宮崎準、中台祥浩、田中明夫、長尾敏之助、福田トヨ、木島一郎、花村典昌、久松洪介、榎木兵衛、上野山功一、近江大介、秋山耕志
