日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
まぁいつも書いてることですが私は日本のTVドラマは見ないのでこれがなんと映画単体と過去のTBS金曜ドラマでOAされた連続ドラマ「アンナチュラル」(2018)と「MIU404」(2020)の作品とクロスオーバーだと思うのですが
宣伝文句にはこの二つのドラマと世界観を共有するシェアード・ユニバース作品って銘打ってるようですね
基本プロットはアマゾンみたいな巨大ネットマーケットの物流センターのシステムとそれに伴う配送会社の抱えてる問題を浮き彫りにしながら
配送された荷物には爆弾が仕掛けられており
それが爆発するというミステリーでして
その捜査本部で捜査指揮を取るのが“MIUメンバー”であり、爆弾被害者の遺体解剖や死因を調べるのが“アンナチュラル”チームってことでのコラボだったようで
この三分作品ともに同じ新井順子がプロデュースにあたり、脚本家の野木亜紀子が脚本を書き、塚原あゆ子がメガフォンをとった作品
したがって二本のドラマのレギュラーメンバーがチョイ役で顔を出してるということですごい豪華な配役の映画になっておりますが
基本は映画の主役の満島ひかり、岡田将生そしてディーンフジオカがメインの爆弾無差別テロ映画
そこに先にも書いた巨大ネットマーケットの非人間的なオートメ化の中での売り上げ優先主義
さらにその売られた荷物を配送するロジェスティック産業つまりは配送業者の配送料のダンピングとか労働問題のスパイスをかけたミステリー映画
まぁコラボはいといてもそれなりに楽しめた作品でした
まぁさらに言えることは火野正平さんの最後の作品になるのかなぁ
彼の勇姿が見られたのも良かった気がする
満島さん自体観客をミスリードするような人物像であるし
見終わって考えると彼女の行動原理はやっぱアメリカの発想的な部分も垣間見えたようなっていうことで野木亜紀子さんの人物造形も見事だったと思う
しかし金をかければそれなりに面白い作品を作れるんですね日本映画も
2024年製作、日本映画、「ラストマイル」製作委員会作品
塚原あゆ子監督作品
出演:満島ひかり、岡田将生、中村倫也、宇野祥平、火野正平、水澤紳吾、岩谷健司、綾野剛、星野源、大倉孝二、吉田ウーロン太、 酒向芳、麻生久美子、橋本じゅん、金井勇太、永岡卓也、石原さとみ、井浦新、市川実日子、飯尾和樹、松重豊、窪田正孝、薬師丸ひろ子、安藤玉恵、仁村紗和、阿部サダヲ、ディーンフジオカ