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MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、店舗型レンタル店の残日録。

ラストマイル

2025-04-28 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
まぁいつも書いてることですが私は日本のTVドラマは見ないのでこれがなんと映画単体と過去のTBS金曜ドラマでOAされた連続ドラマ「アンナチュラル」(2018)と「MIU404」(2020)の作品とクロスオーバーだと思うのですが
宣伝文句にはこの二つのドラマと世界観を共有するシェアード・ユニバース作品って銘打ってるようですね

基本プロットはアマゾンみたいな巨大ネットマーケットの物流センターのシステムとそれに伴う配送会社の抱えてる問題を浮き彫りにしながら
配送された荷物には爆弾が仕掛けられており
それが爆発するというミステリーでして
その捜査本部で捜査指揮を取るのが“MIUメンバー”であり、爆弾被害者の遺体解剖や死因を調べるのが“アンナチュラル”チームってことでのコラボだったようで
この三分作品ともに同じ新井順子がプロデュースにあたり、脚本家の野木亜紀子が脚本を書き、塚原あゆ子がメガフォンをとった作品
したがって二本のドラマのレギュラーメンバーがチョイ役で顔を出してるということですごい豪華な配役の映画になっておりますが

基本は映画の主役の満島ひかり、岡田将生そしてディーンフジオカがメインの爆弾無差別テロ映画
そこに先にも書いた巨大ネットマーケットの非人間的なオートメ化の中での売り上げ優先主義
さらにその売られた荷物を配送するロジェスティック産業つまりは配送業者の配送料のダンピングとか労働問題のスパイスをかけたミステリー映画

まぁコラボはいといてもそれなりに楽しめた作品でした
まぁさらに言えることは火野正平さんの最後の作品になるのかなぁ
彼の勇姿が見られたのも良かった気がする
満島さん自体観客をミスリードするような人物像であるし
見終わって考えると彼女の行動原理はやっぱアメリカの発想的な部分も垣間見えたようなっていうことで野木亜紀子さんの人物造形も見事だったと思う

しかし金をかければそれなりに面白い作品を作れるんですね日本映画も

2024年製作、日本映画、「ラストマイル」製作委員会作品
塚原あゆ子監督作品
出演:満島ひかり、岡田将生、中村倫也、宇野祥平、火野正平、水澤紳吾、岩谷健司、綾野剛、星野源、大倉孝二、吉田ウーロン太、 酒向芳、麻生久美子、橋本じゅん、金井勇太、永岡卓也、石原さとみ、井浦新、市川実日子、飯尾和樹、松重豊、窪田正孝、薬師丸ひろ子、安藤玉恵、仁村紗和、阿部サダヲ、ディーンフジオカ
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ぴっぱらん!!

2025-04-25 05:05:05 | 邦画
これもライツキューブからこの4月25日にセル&レンタルリリースされたこの作品
一応主演もされてる崔哲浩氏が脚本(共同)も書きプロデュースも監督もするという一人4役で作られた劇場公開映画だしランタイムが115分もある超バイオレンス任侠ドラマですけど
尺的にも一本の読み切り(1話完結)作品かと見てて、さぁこれからって時にまさかのto be continuedってなんなのよ
まぁ山口祥行さんの過密スケジュールを塗って撮影が行われたようで
山口祥行、崔哲浩、福士誠治のトリプル主演でありつつも極端に山口さんの出演シーンが少ないって中で
続編がいつ作られるのやら想像もつかない
 
そうなんですよ結構なヴァイオレンス映画でして
今作はそのまさかの導入編でしてこれから面白くなるだろうなっていう期待値が上がったとこで続編が作られてる様子もなく
子にまんま調整聞かずに自然打ち切りとかなんて言ったら暴動が起きること必至ですからね
是非是非続編をいち早く期待したいものです
 
邦題の「ぴっぱらん」は直訳すると“血と雨と風”というような意味だそうですが見終わって日本語に意訳すると“波乱万丈”が当てはまるような気がする作品だった。
咲に書いたようにこれも山口さんのスケジュール調整が聞かないからってのもあるのじゃないかっていうくらい三兄弟そして彼らを取りまく25年前と現在をフラッシュバック的に使っていくという作品
25年前の在日朝鮮人の悪ガキ百鬼(ナギリ)三兄弟がやくざの息子であり他のやくざも恐れずに暴れまくっている躍動感野口演出も見事だったし
 
それから25年後次男は父の跡を継いだ形百鬼組の組長に納まり
長男は暴力事件で死んでおり
三男は大阪道頓堀でクラブ経営にhあげんでいるものの
しのぎやしがらみから色々あってなんとも周りもそれぞれ思惑やらしがらみがこんがらがって
ついに三男は誘拐さてたりと
そんな中長男が生きており三男の窮地を救い
次男の前に姿を表していよいよ本家へ挑戦っていうとこで“つづく”ですからねぇ
騙された感が・・・
 
2024年製作、日本映画、映画「ぴっぱらん!!」製作委員会作品
崔哲浩共同脚本・製作・出演・監督作品
出演:山口祥行、福士誠治、森本のぶ、中野マサアキ、許秀哲、上松大輔、玉木惣一郎、新宮里奈、櫂作真帆、遠藤綱幸、幸将司、植松洋、ムンス、奈良坂篤、原元太仁、マコト、玉木順一郎、深見亮介、上久保慶子、夏井世以子、有希九美、並樹史朗、丈、趙博、西原亜希、木ノ本嶺浩、西田聖志郎、永倉大輔、金守珍、津田寛治 、渡辺哲、三浦浩一
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サラリーマン金太郎 暁 第1章

2025-04-24 17:17:17 | 邦画
明日は25日ということで、ライツキューブ作品のリリース日ですので
いわゆるフライングレンタルしてきました
まずはこの作品
そう高橋克典さん、そして永井大さんでTVドラマ化されてきた本宮ひろし原作のいわゆる立身出世譚にお色気シーンをふんだんに加えての原作がヒット
もちろん原作も過去二つのTVドラマシリーズもまともには見たことありませんが
”サラリーマン金太郎“っていうタイトルは十二分に知っております
そんな30年前の原作から何故かお色気シーンを除いて
 
鈴木伸之を主演にしてライツキューブが二本の劇場映画を作り
ライツキューブ作品としては前編の「サラリーマン金太郎 暁」を第一章、第二章の二部作品として
この4月5月にリリースされました
一応これも毎回書いてることですが劇場公開を前提として製作されてる作品ですのでここのブログでのカテゴリーは“邦画”扱いとなります。
 
一応一本の劇場作品を二本のDVDにしてるのでなんとこの“暁”前編の第一章の尺は53分ということで
一挙にしても2時間足らずですから一挙に一本で
って言ってもそこは商売ですからライツキューブもレンタル作品では二本に分けてのリリースだったんですね
 
まぁちょっと見鈴木伸之さんは永井大さんに似てるかなってか思って見てたんですが
彼のアクション映画本編はそれなりに見てきてはいましたが”サラリーマン金太郎“.っていう固定観念がこっちにも刷り込まれているので永井大さんに似てると思えるのは仕方ないのかも・・・
これからシリーズ化っていうコンセプトで企画されてるようですので
この暁編第一章は
 
金太郎がサラリーマンになるきっかけと
彼が勤めたヤマト建設に入社する経緯とそこで今後起こるであろう会長&専務派と社長派との確執とそれにまつわる人々の紹介だけで終わってしまった第一章でしたけど
果たしてお色気シーンを割愛しての金太郎がどこまで持つんだろうか
一応この後も“魁”編月これまた二本組で控えておりますが
その先が見えてこないんだよね
 
2025年製作、日本映画、映画「サラリーマン金太郎 暁」製作委員会作品
下元天監督作品
出演:鈴木伸之、城田優、石田ニコル、文音、影山優佳、竹島由夏、米倉れいあ、山口大地、村田雄吉、篠塚勝、斎藤さらら、前田瑞貴、川合智己、佳久創、橋本じゅん、尾美としのり、浅野温子、榎木孝明
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Cloud クラウド

2025-04-23 10:11:01 | 邦画
日本映画を積極的にみていこうという企画で視聴した作品
一応黒沢清脚本・監督ってことである意味予想は以上にこっちを惑わせるプロットに後半は完全にモニターに重り込んでる自分がいたし
そういう意味では全く映画の冒頭からどんな映画なんだっていう予想もできない作品展開でしたね
唯一ヨメたのは古川琴音さんが演じる主人公の恋人がこういう奴でこういう展開になるんだっていうことだけ
 
まぁ菅田将暉、窪田正孝そして奥平大兼っていうことでシネコンでの上映になったんでしょうが
デートとかでまた三人の誰かの推しで見に行った女性観客は
多分にこの先の読めないプロットの展開とまさか後半30分以上続く銃撃戦に戸惑われたのではなかろうか
個人的にはこの不条理ともにいえる強引なプロットはある意味黒沢作品の醍醐味だと思うし
 
まさか奥平大兼があれだけコケ気味にされたのに菅田将暉に対するバディっていうとこなど黒さ作品だなぁって
まぁ一つくらいは明かしてくれても良かったかな奥平大兼クンの素性くらいは
そのヒントとなるのは窓ガラス割った奴をみつけて来たこと
彼の人物としてただのフリーターだったらそんな行動力はなかっただろうって
見終わって気付かされたこと
まさか後始末の掃除屋さんまで知って手配してるとこ見るとあっちの世界の人だよね
拳銃もしっかり手に入れてるし
 
まぁ転売ヤーがいるっていうにはネットのメルカリあたりで多少は見れ聞こえてきてる現実を前半では描き
それによって主人公に恨みを抱く者
社会に受け入れられずに歪の中から這い出るように湧いてくるいわゆる自分の捌け口を他人に求める連中が雲の如く湧いてくるっていうのがこのタイトルだったようですね
 
個人的にはそれなりに不明瞭な点もありましたが娯楽映画として楽しめた作品でした
 
2024年製作、日本映画、「Cloud 」製作委員会作品
黒沢清脚本・監督作品
出演:菅田将暉、古川琴音、奥平大兼、岡山天音、赤堀雅秋、吉岡睦雄、三河悠冴、山田真歩、矢柴俊博、森下能幸、千葉哲也、松重豊、荒川良々、窪田正孝
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若き見知らぬ者たち

2025-04-22 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品だったが、日本単独の映画ではなかったみたい
まぁ本当に暗くて希望のない、絶望というか見てても心に重たいしこりが始終のしかかってくるような作品
俺もうこんな映画見るのは嫌だ・・・
って言う気持ちの2時間だったような
 
よくまぁこんなコンセプトの作品の企画が通って、さらにシネコンで上映されたもんだと
ホンマこれほど登場人物たちそれぞれが絶望、疲労、閉塞感そしてやり場の無い怒りの矛先をぶつけるトコがない
せめてその場限りというか刹那的に現実を忘れさせるものはセックスしかないんだと言わんばかりの、ある意味暴力的に相手の体にぶつけるクモリガラス越しのセックスシーンはある意味映画の表現としては見事としか言いようがない内山拓也監督の問題作。

そんな監督の思いをある意味静かに全身で本作の空気感を背負い込んで主人公を演じた磯村勇斗が素晴らしいし
そんな彼を愛する彼女役の岸井ゆきののこれまた彼の死をどう乗り越えていけたのかっていう演技
そして福山翔大演じる弟は兄の分まで背負ってリングに立ち見える敵と見えない敵の両者とあい見える格闘技シーンが・・・
まぁここは負けさせても良かった気もしないでもないが、やはり映画的には絶望から希望へという展開点だったんだろうね
いわゆる一種の救いでもあるんだよね
そして脳がおかしくなってしまい兄弟に介護をさせてる母親が最後に見せる微笑み
この4人の演技があってこの映画が成立してると言っても過言ではないだろう

理不尽な警察官、届かない正義
最後に見せる滝藤賢一さんも良かったなぁ
ほんとにこんな重たい映画をよく作ったもんだと感心してしまうし、それをシネコンで公開するという興行者にも拍手を送りたい
マジこんな暮らしだと本当に拳銃一発で死ねたら楽だろうに・・・
 
2024年製作、日本・フランス・韓国・香港合作映画、the young strangers film partner 作品
内山拓也脚本・監督作品
出演:磯村勇斗、岸井ゆきの、福山翔大、染谷将太、伊島空、長井短、東龍之介、松田航輝、カトウシンスケ、ファビオ・ハラダ、大鷹明良、滝藤賢一、豊原功補、霧島れいか
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最後の顔役

2025-04-21 17:42:33 | 邦画
これまたYouTubeで視聴させてもらった片岡千恵蔵さんの背広ギャング映画だと思っていたら
やっぱ1963年ですからなんと背広着て九寸五分やらポン刀なんて一本もできませんが
千恵蔵はんはなんと関東っていうか、東京城東地区をシマとして構える朝比奈一家の三代目菊屋親分
完全なるヤクザでありまして

日本のやくざ組織と提携して日本で旨い汁を吸おうとするアメリカギャングが日本制覇するために国際ギャングシンジケートと名古屋の義兄弟と完全に立ち向かっていく映画
まぁ色々とそんな二組の組織が小競り合いしていく中で
朝比奈一家日本裏切り者が出たり
この全国の親分衆がシンジケート加入して日本をギャングに塗り潰されていくのを憂慮した警察組織との三つ巴の展開になっていくんですね

そんなわけで名古屋の親分はギャングシンジケートに殺され他挙句その総領息子と菊屋の義理の娘がさらわれて堪忍袋の緒が切れた菊屋を止める潜入捜査官日本健さん
まぁ健さんの存在は登場してきた時からネタバレしてるよね
そして今裏切り者は常に菊屋に張り付いてる二人の一人曽根晴美
キャラ的に彼氏かおらんでしょ裏切り者は

でもう一人には辰っちゃん、クライマックスでも最後まで無傷で戦った一人でしたねぇ
それに対してシンジケートが用意した爆弾解除に向かった健さんは敢えなく殉職

お色気はありませんがなんとかちえじ親分のバシタに久保菜穂子さん
敵のボスには山形勲さんということだしなんと監督に佐々木康さんという
千恵蔵ギャング映画のスタッフキャストは相変わらずの時代劇からですねぇ
そして6連発の38口型をリロードなしでの二丁拳銃を腰だめで右左と交互に前に出して撃ちまくって敵をバッタバッタと倒していく千恵蔵さんでした

1963年製作、日本映画、東映作品
村尾昭脚本、佐々木康監督作品
出演:片岡千恵蔵、高倉健、梅宮辰夫、曽根晴美、久保菜穂子、本間千代子、松村達雄、小川守、花沢徳衛、江原真二郎、 山本麟一、沢彰謙、八名信夫、志摩栄、北龍二、河合絃司、神田隆、今井健二、明石潮、片山晃、関山耕司、冨田仲次郎、山形勲

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アイミタガイ

2025-04-20 05:05:05 | 邦画
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品
まぁ日本映画の泣かせ上手なプロットには感服するにしかくないほど
ほんま泣かせ上手な作品でしたねぇ
原作があるんですね、中條てい氏による同名の連作短編集はこの映画の登場人物たちの連作短編でつづられてるようですね相変わらずの未読ですが、映画見終わってそこいらの知見を得ました、映画「アイミタガイ」はその短編集の登場人物たちの大切な人をなくした喪失感とそこからの再生をなんと見えない糸であたかもぬすばれてるがごとく実にうまく紡いだ見せる群像劇で
 
その見えない繋がりを上手く一本の映画作品として見事に紡いだ草野監督もいわゆるこの映画に関わった挙句に亡くなられた方々への喪失感からくる再生を見事に成し遂げられと言ってもいいかもしれない
所詮映画も舞台劇もアンサンブルでして、それを紡いで見せてくれるのは俳優さんたちでありましてそういう意味ではナイスキャスティングでしたねぇ
ピンク映画やエロチックOVでお馴染みの吉岡睦雄さんまで皆さんナイス演技
まさかの草笛充子さんまでが戦争に送り出した若者たちへの鎮魂からご自身が再生されるとは・・・
 
しかし、気になったのはアイミタガイって言葉をこの後世代の人は知らないと言うこと
まぁ漢字で書けばっていうかパソコンでaimitagai って打てば”相身互い“と変換してくれますが
もう死語に近いというか、そういや私自身も現役の時に教室では1度も口にしたことがなかったかも
また私生活でも日常口にしてなかったかも
まぁ時代劇をよく見ていたんでそんなトコで自然と耳に馴染んでるだけだったかも
 
本当によく練られた脚本でまさかの回想シーンはリアルタイムでのエピかと思わせる演出しといて過去の回想シーンとわからせるなど
そして先にも書きましたが誰かが誰かと知らない関係でありながらも見事に相互扶助ではありませんがなんらかの形で繋がって最後に全部それが見事な輪になってるなんて素敵ですよね
今時電車で文庫本読んでる若者なんてって思ったら、そういう訳だったのね
まぁちょっとそこだけクソリアリズム感ではありましたが・・・
 
2024年製作、日本映画、「アイミタガイ」製作委員会作品
草野翔吾共同脚本・監督作品
出演:黒木華、中村蒼、藤間爽子、安藤玉恵、近藤華、白鳥玉季、吉岡睦雄、松本利夫、升毅、西岡尚美、田口トモロヲ、風吹ジュン、草笛充子
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高校生無頼控

2025-04-19 18:03:07 | 邦画
70年代に入ると大映日活が自社配給を止めて
大映は倒産日活はロマンポルノ二転身してゆき、日活や大映の俳優さんたちは他の三社に移籍したり、芸能事務所に移籍したりでTV等に活路を見出していた時代
そんな時に映画会社としての先見の明があったとでもいうべきなのか
東宝さんが自社での映画製作に終止符をうち
スタジオはレンタルに
自社直営館はそのままにして独立プロや、石原プロ勝プロ等の製作した作品を東宝直営館で上映するだけという
映画会社とは思えない実際に配給専門会社になっていた

そんな中で勝プロさんは勝新太郎さんの男気でしょうか大映のスタッフの技量を使って座頭市、悪名の旧シリーズものの新作を東宝さんの劇場で上映させるということで
ご自身は小池一夫さん原作の劇画
そうなんですよね70年代は漫画じゃなくて劇画だったんですよね、「子連れ狼」や「御用牙」とか東宝配給で作っていたんですよんる
そんな作品の一本として小池一夫先生の劇画の一本として国際放映が製作したのがこの「高校生無頼控」シリーズ

まぁこれは余談ですが70年代を他社作品で乗り越えた東宝さんはバブル期にはTV局が作る映画をこれまた配給するのみで
映画を制作するというリスクを避けて今日まで映画会社として君臨してるわけで
一方そんなバブル期には数社が寄せ集まって製作委員会制度で映画が作られるようになってきたというわけで

さてこの映画ですが、まぁお気楽に女優さんのハダカと主人公のトッポさとアクションをお気楽に楽しむだけの作品でして
なぜかは知りませんが沖雅也さんはこの一本で降板されてしまうんですね
当時のことですから何があったかは知りませんが・・・・

まぁ昔の明るく楽しい東宝映画だったら絶対に作らない作品
よくまぁ<東宝名作セレクション>シリーズとは言えDVD化されたものだと思います
示現流の使い手っていうことで高校生剣道部の主人公ムラマサが
赤軍派活動家として警察に兄が捕まったことで母が自殺したことを受けて
兄を斬るんだと鹿児島から東京までの道中で
宮崎、姫路、京都、横浜、東京で袖すり合う女の子たちと肉体を重ね合わせながらのロードムービーということでしょうか
原作にあるエピソードを各地での女の子とのお話として紡いだ作品なのね

見てる分にはハダカも出てくるものの退屈はしないがパターン的にほぼやってることに変わりがないためにさほど面白く見てはいなかった

1972年製作、日本映画、国際放映・東宝作品
江崎実生監督作品
出演:沖雅也、夏純子、八並映子、中川加奈、沢知美、進千賀子、川村真樹、木村由貴子、集三枝子、長谷川照子、南利明、杉山俊夫、レナッタ・ヘラルド、岡崎二朗、杉江広太郎、柳瀬志郎、高橋ひとみ、赤塚真人、榎木兵衛、江戸家小猫、岸田森、宍戸錠

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はたらく細胞(実写版)

2025-04-18 05:05:05 | 邦画
原作が漫画でアニメ化されての実写版ですね
日本のサブカルチャーの典型的なメディア露出っていうことですが
普通だとこういった過程を踏んでくる作品にはそれぞれのヲタクがいて結構実写に関しては賛否が分かれるものですが
この作品に関してはあんまそれがほとんどないっていう
まぁ主人公が誰がやってもいいような
 
って言っちゃあかんのだろうけれど何せヒロインが赤血球でヒーローが白血球っていうことで
こういった体内の細胞を擬人化して体外から体内に入ってくる細菌や病原体を退治(つまり健康体を維持)するだけかって思ったら、体内の細胞にも不幸に生まれたやつがいてそいつまでが悪さをするという
そして良く言われる生活習慣病というか自堕落な生活や健康を考えずに刹那的な快楽のは赴くまま生きてる人間の体内での細胞たちがどうなってるか
 
そうなんです健康的に生きてるJKの娘と自堕落な生き方をしてる父親の姿を通して二人の体内ので細胞たちがどんな働き方をしてるのか
っていうことをわかりやすくそして白血球が佐藤健さんですから体外から(さらに体内での異端児細胞も含めて)の細菌たちとのアクションを取り混ぜての絢爛豪華な娯楽作品に昇華させた映画だった
 
あの洋風の村は和歌山のポルトヨーロッパっていうのは一目瞭然でしたが
まぁ先に絢爛豪華って書きましたがなんとも凄いエキストラを導入しているんですね
まぁ何百万っていう細胞の一つ一つを擬人化してるんですからそりゃボランティアエキストラをこんなによく集めたもんだし
ロケ以外にも体内のそれぞれに関してはスタジオ借りてセット組んでるし
それなりに金かければ
確かに原作が素晴らしいっていうのを差し引いてもこんな素敵な娯楽映画ができるんですね
 
まぁ芦田愛菜、阿部サダヲのは親子は10何年ぶりなんでしょうが息もピッタリ
悪玉の擬人化造形は東映の戦隊モノの悪役をさらに増幅させたようでしたねぇ
楽しくお勉強もできた2時間
こういう作品こそ文部省じゃなかった文科省特選ってつかないとあかん映画ではなかったかと(笑
 
2024年製作、日本映画、実写版「はたらく細胞」製作委員会作品、WB配給
武内英樹監督作品
出演:永野芽郁、佐藤健、芦田愛菜、山本耕史、仲里依紗、松本若菜、染谷将太、マイカ・ピュ、片岡愛之助、新納慎也、小沢真珠、塚本高史、板垣李光人、DJ KOO、加藤諒、高橋りな、加藤清四郎、Fukase、光石研、鶴見辰吾、阿部サダヲ
コメント (2)
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本心

2025-04-15 05:05:05 | 邦画
なんなのこれってSFだったのだ。
日本映画を積極的に見ていこうという企画で視聴した作品でしたが
普通に現代を描いた作品だと思って見てたら
もうホントそこまで来てるAI技術ではあるんだろうけども
AIによって仮想空間上に一人の生きていた人間を作るVF(バーチャルフィギュア)という近未来のお話だったのね
 
まぁラストシーン手を空間に伸ばして死んだ母をつかもうとする池松壮亮の手に重ねるようにヘアバンドの手が重なるってことで
これはちょっとした男女の不器用な恋愛映画でもあったんだろうと見るべきなのか
相変わらず原作読まないからどこんとこはっきりせんのやけど
私はそう見たい
し、そういう方向性で進んでるやろ映画のプロット自体も・・・
 
目の前でたった一人の母親を死なせてしまった主人公
母を助けようと川に飛び込むものの自分も意識不明で意識が戻ったのはなんと一年後
その間にAIによって単純労働は全てAIロボットがまかない
なんとか法律によって自由死が認められてて(ここいらは現代日本の超高齢化社会へのアンチテーゼなんかな)、財産も全て彼のものに
っても高校生の時に暴力事件を起こし単純労働にしか就けないんだから
この社会ではもうはみ出しもの
そう低下槽の人間として
働き口はUber Eatsみたいな感じの代行業務のアバターしかなく
 
母と同じとこに働いてた三好という妙齢の美女がシェア同居人として、また母親のVFの話し相手として登場してきて
そんな社会である意味私にはマザコンとしか思えん池松壮亮の母親のヴァーチャルフィギュアとの会話劇で右往左往
アバター業務で右往左往する姿を見せられただけの2時間強の映画だった気がする
 
まぁ唯一の儲け物は三吉彩花さんの横乳が見られるシャワーシーンだけが印象に残った作品だったかな
そして今やRIKIプロジェクトがこのような一般作の製作委員会の一員であることにちょっと驚いた

切り口の違う記事はコチラ
 
2024年製作、日本映画、「本心」製作委員会作品、東映配給
石井裕也脚本・監督作品
出演:池松壮亮、三吉彩花、水上恒司、仲野太賀、二階堂智、笠原秀幸、中村中、田中泯、綾野剛、窪田正孝、妻夫木聡、田中裕子
 
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