1974年製作の日活ロマンポル初期作品
この時代ロマンポルはいわゆるピンク映画に対抗して
まずは低予算でのピンク映画では絶対できないだろうと、日活の床山、衣装部そして大道具と更にスタジオをフル活用できる強みで
ポルノ時代劇を作っていた時代
そんな中で更に後述されてるキャストを見てもらえればわかるとは思いますが
ここ2年で認知された日活のロマンポル出演女優総出演の感が強い作品
ある意味盆か正月のオールスター作品といったところかな
なんと当時流行していた山田風太郎先生もどきの性戯忍法を駆使してのくノ一映画ですが、原作なしの武末勝オリジナル脚本で風魔一族と伊賀忍者との秋月藩をめぐる忍者一族の存亡をかけた戦いを76分の尺にまとめているんですが
この時代今様のR -18指定作品ではあるんですが、何せ時代が時代だった関係でコードが今よりかなりキツかったようで
今ではOKの腰接シーンになると全てボカシが入るんですね
これだけ入ればこのまんま衛星劇場ではこのオリジナルのままR -15作品としてのOAが可能でしょうねぇ
ってことで切り口の別な作品は今作に関してはありませんです。あしからず
幕府が秋月藩取り潰しの名目で家斉公の娘を下げ渡されて、そのお姫様にお子ができぬと取り潰す口実に送り込んでくる
江戸家老はなんとか姫に子宝をと風魔一族にその手助けを依頼するが
取り潰し側の公儀隠密伊賀ものを使って風魔と対峙させ
伊賀と風魔の性戯を尽くした風太郎先生もどきの忍法合戦がオールスターキャストで繰り広げられる作品なんだけど
こんだけって総勢9人のロマンポルノ作品の一本を仕切れる女優さんたちの無駄遣いとも言える使い方が実に豪華なだけで
ある意味そのためにシノプシスの焦点がボケてしまって見てるこっちは目だけで楽しむ方に注意が向いちゃってもうシノプシスはどうなってるのやたらがはっきりしなくなる作品だったけども
宮下順子さんがやっぱり芯なんでしょうねぇ
衝撃的なラストシーンはまるでホラー映画も真っ青
*調べたら1974年8月3日公開のやっぱお盆映画でしたねぇ
1974年製作、日本映画、日活ロマンポルノ作品
曽根中生監督作品
出演:宮下順子、片桐夕子、山科ゆり、梢ひとみ、坂本長利、榎木兵衛、長弘、島村謙次、谷本一、雪丘恵介、浜口竜哉、清水国雄、叶今日子、二條朱実、丘奈保美、大山節子、ひろみ麻耶