続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

Ⅱ-1-6 所有・雰囲気・振動ーSLITⅠ②

2019-11-27 07:01:42 | 美術ノート

 彫刻である、ゆえに平面として捉えないことを前提にすると、この道は水平線(彼方/消失点/無限)に向かい、平坦ではなくとてつもない急坂(銅板は立てかけてある)を暗示しているのではないか。(含んでいると換言してもいい)

 人の近づけない、辿りつき得ない領域の提示である。
 精神的な所有、希求としての雰囲気、世界観と自己内の鼓動の共鳴としての振動。

  簡潔に見えて、驚異・・・脅威、人力の及ばないエリア、神域である。
 地球の相を幾重にも重ね来た歴史上の想念の幻影・夢幻を追っている。

 若林奮にとって振動とは、深淵なる神(未知の原点)と、風(大地と天空)の終わりなき響き合いと自身の存在(呼吸/生命)との共鳴である。
 ※神としか呼びえない不可思議な存在の核。

 
 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『城』3311。

2019-11-27 06:39:25 | カフカ覚書

その役人は、長いあいだじっとだまっていたが、これは、元気を回復するためにすぎなかった。やがてまたわめきだした。それもまえより弱々しい声ではなかった。


☆どうしても落着かないのは先祖の大群(大勢の人々)だった。彼は長い間黙っていた、しかし、死により再び自由になり、元に復帰し、以前より不明確ではなかった。