続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮 Ⅱ-1-8正立方体No.4

2019-11-18 07:02:23 | 美術ノート

   Ⅱ-1-8正立方体No.4

 正立方体とはそもそも自然界には存在しないものであり、人工物である。
 人の為した物・・・叡智の結晶、原初の制作物。
 この物は、長方形の布地のようなものが敷かれた上に置かれている。その布地の下、正立方体の下部中心辺りから左右に紐が伸びている。
 見ると、テープのようなもので補修の跡もある。

 これらの光景が作品としての提示である。
 要するに人間の作り得たもの、傷あるいは不完全を示す形跡もあるが人は成し得た功績歴史である。
 しかし、これを包むもの、隠し得るもの、その実態を完結すべきものの欠如としての紐と布(のようなもの)。結びきれず、被いきれない・・・。

 震撼とする現代の事情、わたし達はわたしたち人類の為したものに脅えている。それが何かという決定的な示唆はない。
 しかし、現在の最大の課題、原子爆弾などを一考しても肯けるのではないか。
 あくまでこの提示は何も語らない、が最大の振動の根源を辿れば行き着く課題である。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』35.

2019-11-18 06:48:36 | 国木田独歩

 二人とも顔を赤くして鼻の先を光らしている。傍の膳の上には煖陶が三本乗っていて、盃には酒が残っている。


☆普く図りごとを含むものの釈(意味を解き明かす)。
 備(あらかじめ)千(たくさん)の構(しかけ)がある。
 謀(計画)の全ては常に談(話)に透(すかして見える)。
 算(見当をつけ)翻訳(形を変えてうつす)状態(ありさま)は、拝(神仏などをおがむこと)にある。
 趣(志すところ)は懺悔(罪の赦しを乞うこと)である。


『城』3304。

2019-11-18 06:37:00 | カフカ覚書

こうすると、かなり満足できる戦果があがるのがふつうであった。こういうやりかたで首尾よくいかなかったか、このドアではこれはまずいやり口だとおもうと、またべつな方法をこころみるのだった。


☆かなり要求に応じた結果を得るのだったが、先祖の計画が成功しないように見え、間違ったと見ると、別の方法を試みるのだった。