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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

夫婦。

2010-12-03 06:53:26 | 日常
 縁あって一緒に暮らすようになった二人・・・親が他界し、子が離れていくと二人きりに戻る。
 若いうちは忙しさに紛れて気づかなかった癖も、露になりお互い(こんな奴だったの)ということになる。

 夫は、父親の顔も知らずに生まれてきたし(硫黄島の玉砕、戦死)、わたしは酒飲みで怠け者の父親のもとに生まれたという、お互い不幸な星の生まれである。
 二人の条件は一致しているようにも見えるのに、なぜかまるで違う二人に出来上がってしまった。
 たとえばTVを見ていても、夫は悲しいドラマに、訳が分からなくても泣く。ごく些細な悲しみモードでも必ずティシュで鼻を噛み、にじんだ涙を拭っている。
(なんだメソメソと、情けない)わたしはそれを、斜めに見て鼻で笑っている。

 わたしはと言えば、どんな些細な可笑しみにも共感し、大笑いをする。それを見ると夫は
「なんだ馬鹿笑いして、外に聞こえたらみっともない」と、文句を言う。

 どうしてこんなに違うのか。
 運命に肯定的なわたし・・・こんなものかと思っている。

『城』313。

2010-12-03 06:32:01 | カフカ覚書
 と、そのとき、バルナバスが立ちどまった。ここはどこだろう。もう道は尽きたのだろうか。

 立つ/stehn→Stern/星。
 とまった/blieb→blauen/青くなる。
(より以上)mehr→Muhe(Mythe Mytho)/神話。
 
☆と、そのとき、バルナバスが星として青くなった。ここはどこだろう。もう神話は尽きたのだろうか。