Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

中華そば集来@大門 創業約60年!あっさり煮干醤油スープとピロピロ手打ち麺!

大門にやってきました! 大門って、あまり来ないけど、全く来ない場所でもないんだよなー。地下鉄大門駅自体が浜松町と接続されているから、山手線でもす~っと来られる場所なんですね。

けれど、大門で是非なんとか行っておかねばならぬお店がありました。それがこの『集来』なんです。創業60年くらい。屋台出身のお店で、屋台時代を入れれば、60年以上。1940年代にはもしかしたら生まれていたかもしれないお店。今は三代目かな。今の都内で最も古いと思われる老舗でも、そのほとんどが1950年代なんです。40年代のラーメン屋さんを探すのは結構難しい。なもんだから、凄い気になっていたんです。

見てください! 大門という華やかな街の細いストリートにあるさらに路地に入ったところにあるんです。もう、一発で惚れましたよ。多分、数年前なら、「ふうん」って感じだったんでしょうけど、今の僕だと、こういう外観、立地、そして、この暖簾を見ると、興奮MAXになってしまいます。こういう暖簾がいいんですよ。(ね、らんちばさん?!笑)

これは、そそるでしょ!? この暖簾にそそらない人は真のラーメンマニアではない!とまでは言いませんが、こういう暖簾をみて、わくわくできる人は、深くラーメンを愛している人だと僕は強く思います。ラーメン原理主義者ではないですが、やはり、ラーメンの経験値が上がってくると、そういうところに向かっていってしまうのかな、と。音楽でもそうじゃないですか。聴き込んでいくと、結局はそういうところに向かっていっちゃう(どういうところじゃ、、、笑)。

さて、店内。店内は、まさにまさに昭和の食堂~中華料理店~定食屋さんという感じ。カウンター席もあり、テーブル席もあり、サラリーマンがいっぱい。不動の人気店なんだなぁということが分かります。メディアではほとんど紹介されたりはしませんが、「ラーメン屋さんにお客さんがつく理由は、メディアに紹介されることではなく、普段のお客さんたちの間の口コミや推薦なんだなぁ」、と強く強く痛感しました。本当に力があれば、メディアの力を頼らなくても、口コミで広がり、多くの人に愛されるんでしょうね。

さて、メニューです。

 

ネットなどでは、タンメンがおススメという記事もありますが、どうやら定番はラーメンのようです。通常のラーメンとは別に、+30円の手打ラーメンがありまして、こちらがとにかくおススメなんだそうです。

 

見てください! このなんてことないヴィジュアルのラーメン(苦笑)。でも、なんてことないんだけど、なんともそそられるこの美しさ。これですよ、これ☆

お味は、煮干の風味が強い醤油ラーメンでした。あっさりとした味わいで、煮干しのえぐみ?臭み?が若干残る和風醤油味。かなりクセがありますね。個性的と言えば個性的。単なる昔ながらの中華そばとは一線を画します。ある種、昔のジャンク風中華そばと言ったところですかね。今の人からすれば、「全然ジャンクじゃない」と思われるかもしれませんが、そんなことはないはず。これだけ、ある種暴力的に魚の味を際立たせたラーメンが、60年前からあったと思うと、震えます。

手打ち麺はピロピロ系ですね。東北の美味しい麺とはちょっと違っていて、どっちかというときしめんとかうどんのような食感でした。ピロピロ系、だけど、麺の食感自体はつるんつるんとしている。東北の麺はもう少しゴワゴワっとしていて、ざらついた感じがあるんですが、こちらは違う。縮れたきしめんみたいな食感でした。これは、いいですねー。好き嫌いは別にして、なかなかお見かけしないタイプの麺だと思います。

ネギ、チャーシュー、のり、メンマ、そして沈んだなると。王道のトッピングでありました。

イメージ的には、クセのつよい永福町大勝軒のラーメンに近い?!って感じですかね。永福町大勝軒の方が、バランス的にはいいんだと思います。ですが、こちら集来のラーメンの方が、強烈な気がします。クセがある、というか。想像していたより、バイオレントな味わいになっていて、ビックリしました。

***

最後に一言。

http://ramendb.supleks.jp/s/3127.html

ここのサイトでは、点数的に微妙なところです。うーん。僕的には、絶対こういう点数にはならないかな、と。っていうか、ここのラーメンに点数をつけさせるのってどうなのよ?的な。 決してロースコアを出した人を責める気はありません。ビートルズを聞いて10点!っていう人もいるでしょう。でも、点数をつけるんじゃなくて、こういう味に出会い、そして、過去の味に触れる、で、その歴史的融合にただただ感激する、そういう経験こそが大事なんじゃないかな、と思うんです。

僕は、美味しい/不味いで語ることをできるだけ禁じています(それでもでちゃいますが…)。好き/嫌い、美味しい/不味いは、それぞれの人が勝手に決めることで、それに対しては文句がいえません。ですが、そういう判断で語れないのが、老舗の味だと思うんです。好き/嫌いではなく、つぶれずに、長い間多くの人に愛され続けてきた味を学ばせてもらう、そういうものだと思うんです。

上のサイトで、ここのラーメンを60点とか70点とかつけている人って、「自分はあんまりラーメンのこと知りません」と言っているようなものではないでしょうか。僕自身、実際に食べて思うのは、ここのラーメンは僕らフリークが点数を付けるようなお店じゃない、ってことです。

食べるべきお店、食べるべき一杯、そういう感じがしますね☆

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