Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

もうすぐ・・・

大学/短大の夏休みは8,9月。自ずと教員の夏休みも長い。。。ただ、休みは学生だけであって、僕ら教員にとっては、貴重な研究の時間。研究所の研究員は研究オンリーでOKなんだけど、僕ら教員は、教育業+研究業という二束のわらじ状態になっている。僕も一応、研究がしたくて大学の世界に飛び込んだわけで、教育することだけが仕事なんじゃない。(研究を放棄した大学教員は除く・・・)

今年の夏は、初めての翻訳本の仕事に明け暮れた。人生初、しかも念願の翻訳本とあって、すごくたいへんだった。もうそろそろ最終原稿が出来上がるのだが、それに至るまではホントしんどかった。

自分の文章なら、自分で好きなように校正できるんだけど、翻訳本の場合、著者が言わんとしていることを可能な限り忠実に理解しなければならない。だけど、欧米語と日本語とでは言語体系が違いすぎる。翻訳するのが困難な表現もとても多い。本当にしっかりと理解しなければ、いい日本語に言い換えることはできない。日本語もマスターしていなければダメなのだ。

でも、すごい勉強になった。翻訳という仕事の魅力も十分に分かったと思う。今後も可能な限りガンガン翻訳本は出していきたいなと切に思う。(自分の言いたいことを言うよりも、自分が共感できる人の本を翻訳するほうが、スリリングで面白い。どれだけ考え方が似ていたとしても、別の人間の文章/考えであることには変わりない。その別の人間と翻訳者である僕の緊張感溢れる問答の中で、翻訳本は生まれる。

そんなこんなで、翻訳に明け暮れた夏休みだった。

来週月曜日からいよいよ後期の講義が始まる。この夏に得たことを踏まえて、また新たにガンガン攻めていきたいと思う。ただ、このところ体調もよくなくて、これまでどおりのテンションで講義ができるかどうかは微妙。もっと落ち着いてやりたいという気持ちもある。でも、落ち着いてやると、講義そのものが「眠くなる」。ホント、難しいところだ。実際、どれだけ学生が寝ていたとしても、給料が下がるわけじゃない。自分のペースで、聴きたい人だけに聴いてもらえればいいのかもしれない。だけど、それじゃ、僕のプライドが納得しない。全員聴かせてこそ、だと思う。でも、それは至難の業。ある程度の娯楽性を踏まえつつも、しっかりとした濃厚な内容を語らなければ、クオリティーとして低いものになってしまう。。。

これからまた怒涛のようにあわただしい日々になるな。気合入れていくぞぉ!!

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