今日は仕事の後、用事で海浜幕張へ♪
海浜幕張といえば、超がつくラーメン不毛地帯。場所的には実力ラーメン店があってもおかしくないところだが、場所代が高いせいか、なかなかこれといったラーメン屋さんが登場しない。
そんな海浜幕張に、千葉の代表的なラーメン屋さんの「横浜ラーメン増田家」が登場した。増田家は千葉中央駅に本店をかまえる横浜家系風のラーメンのお店(家系インスパイアと言ったほうがいいかな?! もともとは旭川ラーメンの看板を背負ったお店を切り盛りしていた。)。また、ネクストブランドとして、「和とら」も手がけている。手広く色々と可能性を広げており、これまでにも数々の挑戦を挑み続けてきている。店主は僕と同い年。
「増田家」という看板を別の店舗につけたのはこれが初めてだと思う。つまり、この海浜幕張店は増田家の二号店ということになる。海浜幕張店は駅から徒歩1分と、最高の立地条件だ。このラーメン不毛地帯の海浜幕張で一花咲かせることができるのか? 看板を背負っている以上、お客さんの期待を裏切れないし、ここでの評価が本店に影響してくることもあり得る。
店内はとても広い。日中は行列ができるのか、店の入り口には行列用のポールが立てられている。本店同様、券売機はなく、店内に入ったらテーブルで注文することになる。今回は、オススメという「ネギチャーシューメン」(950円)を注文することにした。つけ麺にもひかれたが、とりあえず最初ってことで、増田家本来の味を試すことにした。
出てきたラーメンは、まさに「横浜ラーメン」だった。が、家系のシンボルのほうれん草はない。ネギは結構多めに盛られているが、チャーシューはちょっと(いや、かなり)寂しかった。
スープはかなりライトな家系風豚骨醤油味。いわゆる王道の家系ラーメンに比べると、かなり軽いタイプのスープだった。増田家本店と比べてもかなり軽いボディーのスープになっているように思えた。これが意図的なのか、偶然なのかは分からないが、かなり簡素な印象を受けてしまった(土地代が高くて、材料費を抑えているのかな?と邪念してしまった)。家系自慢の鶏油もかなり抑えられていた。
麺は「固め」に設定したにもかかわらず、(家系の中では)かなりやわやわした麺になっていた。普段温和な僕でも、ちょっとピクピクしてしまった(汗)。。。 でも、これはまだ許容範囲かな。ただ店員数は多いし、それほど混雑もしていなかったから、どうしてこうなったんだろう?!とは思った。
でも、一番ビックリしたのはチャーシュー。正直、かなりビビった、というか、残念だった。チャーシューメンと謳いつつも、かなりチープなチャーシューが数枚のった程度で、「これでいいんかいな?!」と心の中でつぶやいた。脂身の少ないよい部位を使っているんだ!と言われたら、黙るしかないが、(お世辞にも)よい肉質のチャーシューではなかった。これまた、テナント料が高いがゆえの経費削減なのだろうか。あるいは、人件費ゆえのことなのか。
全体的には、かなり無難な横浜ラーメン(家系ラーメンではない!)だった。こういう味を狙ったコンセプト的なラーメン屋さんなんだろうか? 海浜幕張はビジネスマンやOLが多いので、こういうスタンダードな味に意図的に変えているなら、何も言いますまい。けれど、テナント料ゆえの経費削減だったら、ちょっと悲しいな、と。
ただ、こういう横浜ラーメンのお店があってもいいとは思う。さっぱりとしていて、一般的にかなりチューニングされたラーメンを売りにするのなら、それもまた個性だとは思う。ただ、肥えた舌をもつラーメンファンだと「むむむ?!」と唸ってしまいそうなラーメンだった。
それともう一つ。仕方ないことではあるが、店員さんの教育がちょっと難ありかな、と。間違えて別のメニューを運んでくるのは仕方ないことではあるが、そのときに「すみませんでした」という声がない。しかも、「あれ、全部違うじゃん」と日常的な言葉で一人つぶやいていた。客商売のマナーというよりは、人間としての礼儀が行き届いていないように思えた。(ただ、社員教育やバイト教育がとてもたいへんだということは理解しているつもりだ)
今ならまだ大丈夫だと思う。もう少ししっかりとした改善策を立てて、具体的に質の高いラーメン屋さんを維持してくれれば、きっと問題はないだろう。ただ、このままだとリピーターが増えず、安定した収益効果をあげることが非常に困難となると思われる。このブログを読むことはないだろうが、増田さん、是非改善策を立ててもらいたいな、と思います。増田家が素敵なラーメン屋さんだということは知っています。だからこそ、こちらのお店の底上げにも是非力を入れてほしいな、と願うのです。
増田家も和とらも大好きな僕だからこそ、あえて突っ込むべきところを突っ込んでみました。今はラーメン屋さんのクオリティーが全般的に非常に高い状態にあると思う。だからこそ、気を引き締めて、素敵なラーメンを提供してもらいたいな、と。