高知県のラーメン。
外の人間からすれば、「須崎鍋焼きラーメン」しか思いつかないエリアですが、調べれば調べるほど、その奥深さに驚くばかり。
僕的に一番心打たれたのは、『十一屋』でしたが、ここは「ラーメン店」ではありません。
ラーメン店として、最も歴史があり、そして人気があり、また勢いのあるお店といえば、『旭軒』と言えると思います。
というか、偶然だったのですが、とある人から、「高知のラーメンと言えば、旭軒ですよ!」と教えてもらったのです。路面電車内で。
教えてくれたのは、20代後半から30代前半くらいの綺麗な女性で、「なんで、そんなに詳しいねんっ!」って突っ込みたくなるほどでした。
で、向かった先は…
すごいでしょ。この趣。
一発で惚れましたよ。「うお~~~」って叫びましたもん。
しかし…
こちらの古い店舗は既に数年前に閉店しています。
このお店の隣に、現在の「本店」があります。こちらはビル一つまるごと店舗になっています。
(古い店舗で最後に任されていた人も、本店で働いています!)
オススメは「ラーメン」とのこと。しかし、よく見ると、「塩ラーメン」も美味しそう。
ならば、二ついっちゃえ!ということで。。。
(塩ラーメンは麺半分でお願いしました)
面白いなと思ったのは、塩ラーメンでした。
キャベツトッピングがユニークです。
お味は、高知らしく、あっさりとこってりを足して二で割ったような味。
じわ~っとくるコクのあるスープ。
そこに、ゴマ油とゴマのテイストが効いてきます。
そして、こちらのお店のトレードマークとなっているうずらの卵(生)。
うずらの卵を生でスープに入れているお店って、そうそうないですよね。
この卵を一気にずるっとすするのがとても気持ちよかったです。
名店らしい味わいに、新しいアクセントをいれた塩ラーメンという感じでした。
うまかったです。
そして、こちらがラーメン。
やはりあっさりとこってりの中間領域。
さらっとしていますが、物足りなさは全然ありませんでした。
やさしい味わいでありながら、どこか野性味に溢れている。
鶏ベースのスープだからかな?!
でも、関東のノスタルジックラーメンとは全然違います。
かといって、博多系の豚骨でもないし、岡山・徳島・和歌山の濃厚豚骨醤油系でもない。
高知バランス系?とでもいえばいいのかな。
本当に、他に該当しなさそうな味わいの深みのあるラーメンでした!!
さすがは「老舗人気ラーメン専門店」であります!!
お客さんへの気遣いも素晴らしいです。
家族連れでもOKなお店ですね。
こういうサービス心もまた、新しいお客さんを呼び込む手法となっているのでしょう。
女性客が多いのも印象的でした。
現在の旭軒は、こんな感じで、とても立派な建物になっています。
そのすぐ近くに、今や「モニュメント」となったかつての旭軒が残されています。
なんと、わざと残しているんだそうです。
「昔からのお客さんのために、店舗だけは残しているんです」
こういう心遣いもまた、素晴らしいなぁ、と思いました。
高知で最も愛される老舗ラーメン店、ここにあり!ですね。
あまりたくさんは食べられませんでしたが、高知市内のラーメンも満喫できました。
アンパンマンの路面電車がいっぱい走っていました。
この高知の路面電車って、日本で初めての路面電車なんですってね。
千葉にいると路面電車って全くもって見ないけれど、全国津々浦々で今もこういう路面電車が活躍しているんですよね。
日本とはいえ、本当に広いです。
千葉人だと、まだ日本にこうした路面電車がいっぱいあることを知らない人もいるんじゃないかな?!
地方都市をもっともっと周りたくなりました。
さて、市内を離れて、東に向かいます!