悪麺友らんちばさんのブログを見て、知ったお店です。さすがですね。この地区については「完全に」ぬかりありません!
http://blog.livedoor.jp/lanciba/archives/51930977.html
酒々井は自分の家からそんなに遠くはないので、頑張って電車で行ってみました。
麺や太尊は、JR酒々井駅から徒歩4分程度と近く、電車でのアクセスはかなり良好です。車のない僕にはとってもありがたい立地です。遠方からでも来やすいお店じゃないかな。
さて、お店は、というと、なんとも手作り感のあるお店です。何かのお店の居抜きでしょうか。少しラーメン屋さんらしからぬ感じです。
店頭には、こんな看板が掲げられていました。
らんちばさんのブログで既に知っていましたが、このお店は、見事に二刀流のお店なんですね。「あっさりスープ」と「こってりスープ」。かつては、「醤油」「味噌」「塩」「とんこつ」といった区別が主流でしたが、今日のラーメン店では、そういう区分けよりも、こちらのスープの濃度で区別することが多いですね。
さて、店内です。カウンター席が細長く広がっています。そして、奥には、座敷も4席ほどあり、奥行きがあり、広々としています。
メニューはこんな感じです。
あっさりとこってりがあり、それぞれ好みに応じて、トッピングを追加できるようになっています。で、あっさりには味噌がないですが、こってりには醤油と味噌があります。後で聞いた話だったのですが、ご主人さんは今後、味噌に力を入れていきたいということでした。今はまだ納得できていないようで、今後、店主さんの理想の味に近づけていきたいとおっしゃっていました。いいですね、そういうのって。是非、理想の、究極の味噌ラーメンを食べさせてもらいたいです。
この日は、ツアーじゃなくて、一軒だけのつもりだったので、スタンダードのラーメン(醤油、あっさり)と、つけ麺(こってり、醤油)を頂きました。どちらもなかなか渋く、手堅い感じでしたが、僕的には、つけ麺(こってり、醤油)の方が面白いかなって思いました。
こってりとあり、また豚骨+魚介Wスープとあったので、いわゆる魚とん、「またお前もか系」なのかな、と思いきや、これが結構違いました。都内で主流となり、今じゃどこもかしこもあの味っていう感じの魚とんとは違う感じでしたね。どっちかというと、和屋@千葉寺のつけ麺に似たタイプのWスープのつけ麺になっていました。和屋のつけ麺は、僕がラーメン・つけ麺に本気で目覚めるきっかけとなったつけ麺ですが、こちらのつけ麺も、豚骨+魚介のWスープなんですが、いわゆる「またお前もか系」とは違うんですよね。もう、和屋風としか言いようのない独特なつけ麺なんです。そのつけ麺に(別物ではありますが)近いかなと思いました。濃度や粘度に頼らないつけ麺と言いますか。
タレの味と、鰹節、鯖節の和風スープの味がガツンと効いています。豚骨はどちらかというとコクを出すのみに専念している感じ。いたずらに豚骨っぽくないところが僕の中ではピンポイントでしたね。それがいいです。
水菜がのっているところも、和屋っぽいですよね。メンマは、渡なべさながらの超ぶっといメンマでした。嬉しいですねー。で、チャーシューが激ウマでした。燻製にしているわけでも、あぶっているわけでもないんですが、これが卓越して美味しかったですね。何なんだろう。しっとりとしていて、じわ~っと味が染みわたっている。
麺は太麺とのことですが、まぁ、そこそこ太いというところですかね。今の時代からすると、細い方かもしれません。やや太い麺と思ってもらって、大丈夫かなと思います。もちもち感とつるつる感があって、食べやすい麺でした。
さて、続けて、あっさり。
食べた順はこっちが先なんですけどね。。。
僕の印象としては、お蕎麦屋さんで食べる上品な和風ラーメンという感じでした。といっても、実際には、お蕎麦屋さんで出てくるラーメンって、ここまで和風和風していないんですけどね(汗)。なので、なんていうか、お蕎麦のような和風ダシがしっかりと効いたあっさり和風醤油ラーメンといったところでしょうか。和だしは、鰹節と鯖節だそうで、煮干しは使用していません。そこが、なんか、今的には斬新かな、と。最近は、煮干しを使えばいいんだくらいのノリで、煮干しをやたらに強調するお店が増えました。この数年、ずっと煮干しラーメンブームでしたからね。僕もそれを煽ってましたが…(汗)。なので、この味は、今となっては意外と斬新かも。。。
そのせいかどうかは分かりませんが、甘みの強いスープになっていました。上品で、甘みの強い和風醤油ラーメン。酒々井という町の人に合わせたのでしょうかね。あるいは、年齢層的に高い人が多そうなので、こういうチューニングにしたのでしょうか。いずれにしても、イマドキの「淡麗系」とは一線を画す90年代のテイストとなっていました。また、イマドキの淡麗系と違って、醤油の味がそれほどキツくないのもポイントかな、と。
麺は細めんでした。食べやすい麺でした。どこの麺なんだろう?
あと、やはりこちらでもチャーシューがキラリと光っていました。ここのチャーシュー、異様に旨いなぁ。。。と。メンマもいいですね。このメンマをドカ盛りにしたラーメンが食べたいかも。
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というわけで、堅実で、誠実で、真面目な一杯という感じでした。90年代っぽさを、意識的?無意識的?に、強調しているところが、このお店の最大の特徴かもしれません。聞くと、店主さんはほぼ僕と同じ世代。きっと96年組あたりのお店の全盛期頃に、ラーメンを好きになったんじゃないかな。ゆえに、そういう方向性のラーメンになっていました。和屋@千葉寺とかにも行ってたのかな。
意外性や独創性ゆえの「おお!」という衝動はありませんが、じわ~っと「旨いなぁ♪」と思えるラーメン、つけ麺でした。こういうラーメン、つけ麺、今の若いフリークさんとかに食べてもらいたいなぁって思いました。千葉というとなりたけに代表されるこってりラーメンが主流ですが、こういうラーメンも、実は千葉でしっかり根付いてきているんだぞ、と。
素直に応援したいお店ですね。
今後、完成予定?の味噌ラーメンに強く期待したいと思いますね。うん、素直に、もう一つ、最終兵器が欲しいかなって思いましたから。お客さんの心を鷲づかみにするようなラーメンが欲しいところですね。
こんなサービスもやっていました。から揚げ、食べたい。。。
名前の由来はやはり、ろくでなしBLUESですかねー?!
2012年注目の新店です!!!