神戸ラーメン篇壱。
三日間のフォーラムの最中、なんとか二日目の夜にホテルを抜け出すことができた。
抜け出すというと、なんか感じ悪いけど、本当に抜け出すって感じだった。
宿泊しているホテルはもうまさに離れ小島。ホテルの周りには、本当になんにもないのだ。
しかも、朝から晩まで、フォーラムがあり、しかも、ありがたいことに朝昼夜食全部ついているのだ。
ありがたいんだけど、フリーク的には・・・
一般に広く、ラーメン不毛地帯と思われている神戸。
なんとかして、名店を見つけたい、そんな気持ちで、夜の神戸を駆け巡りました。
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で、まず目指したのは、老舗の丸萬。なんと昭和28年創業!
正式には、中華料理○萬(○の中に萬)食堂!!
ラーメン史的には、かなり古い方かな。
昭和20年代のラーメンを一度整理してみてもいいかもしれないな
それはともかく、丸萬は神戸ラーメン界の老舗の一つだ。
フォーラム参加者の甲子園大学の先生に教えてもらったお店。
ただ、場所はアーケードの中に入っているので、地元では知っている人は多いかもしれない。
お店は、いかにもという昭和レトロな大衆中華食堂。
ラーメン専門店ってわけではないかな。
かなり古びていて、フリーク的にはかなり魅力的なお店。
若い女性はちょっとキツイかなー。
店内は、まさに食堂そのもの。こういう食堂が大好き。
テーブル席がざっとならんでいる。
厨房には、中国人のシェフ風の人がいて、ちょっと怖い感じだった(苦笑)。
ラーメン以外のメニューもそれなりにあった。
が、やはりメインは中華そばみたい。しかもお値段もお安い!!
出てきたラーメンは、中華レストラン風のレトロでシンプルなラーメンでした。
量的には結構控え目。油も少なめ。さっぱりしたシンプルなラーメンでした。
シンプルなんだけど、そこに旨みがしっかりと感じられる。じわ~っとくるタイプだ。
中華料理としてのラーメンという印象は否めないけど、
これはたしかにクラシカルで実力ある歴史に裏打ちされた一杯だと思いました。
特記すべきは麺ですね。
超極細のストレート平打ち麺。見事な美しい麺でした。
チュルチュルっとした食感が印象的でした。
やさしくて、ソフトで、気持ちよくて、体に優しそうな麺…
好き嫌いは分かれそうですが、実に僕好みの麺、というか、いや、新鮮な驚きをもった麺でした。
大阪の揚子江に若干近い感じがしたかな。
神戸という土地柄がうまく反映された綺麗で優しくて重みのある一杯でした。
これはおススメしたいですね。