Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

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僕は現役ドラマーである☆

ドラムを始めた理由は、「ダイエットに使えそう」+「バンドをするときにいつもドラムがいなかった」という二つの不純な理由からだった。

昔も今も、ドラムをきちんと叩ける人って、かなり少ない。上の記事にもあるけれど、ドラムというのは、ものすごい練習量が必要だし、センスが問われるし、ちょっとやそっとでできるようなもんでもない。そもそもたくさんの人間がやることを一人でやっちゃおうっていうんだから、大変である。

しかも、ボーカルやギターやベースと違って、なかなか家で練習ができない。ドラムセット一つを買おうにも、置く場所がない。しかも、音量が半端ないから、よほどの環境でない限りは、まともに自宅でドラムの練習をすることはできない。まぁ、今の時代、エレクトリックドラムなんかもあるから、やろうと思えばできるけど、いわゆる生ドラムとは別物だから、練習と本番のズレは回避できない。

そういう「できにくさ」が、ドラムの人気を支えているのかもしれない。

ただ、バンドをやっている側の人間からすると、ドラムって本当にかっこいいし、強い(苦笑)。ドラムがダメなら、そのバンドはダメ。他の楽器がダメでも、ドラムが上手ければ、それなりに聞こえる。音だって、ドラムがやはり一番どでかいわけだし、オーディエンスからしたら、「バック」だろうけど、バンドからすれば、「超メイン」なわけだ。カウントを取るのも、ビートをキープするのも、全部ドラマーの仕事。バンドの大黒柱なのだ。

上のアンケートは、「バンドをやってみたい」と思う人へのアンケートだろう。だから、一般人の価値観とはやや違うと思う。一般人だと、ドラムなんてまず見ないだろうし、メインのボーカリストと、せいぜいギタリストくらいだろう。注目するのなんて。。。プレイヤーと無関係な一般オーディエンスの場合は、ルックスのよい人間に視線が集まるのみ、だ。楽器隊に注目することはほとんどないと考えていいだろう。一部、超かっこいいドラマーは注目されるだろうけど、普通はまずドラムが注目されることはない(だから、YOSHIKIは偉大なのです!)。

ドラムって、本当に魅力的な楽器です。グルーブというか、リズムというか、躍動というか、そういうダイナミックなうねりを出すのが仕事ですからね。音階があるわけじゃないから(厳密に言えばあるんだけど)、音階のある楽器に命を与えるというか、リズムを与えるというか、うねりを与えるというか、そういう役目なんですよね。だから、一人ひとり、ドラマーによって、そのうねりが違ってくるし、ドラマーが変われば、かなり音が変わります。

それに、ドラムほど、正直な楽器はないかなとも思います。ごまかしもきかない。確かな技術と知識が必要になるし、感性だけでどうこうなる楽器でもない。ボーカルやギターは、巧きゃいいってもんじゃないけど、ドラムは巧くなければ話にならない。だから、正直だし、シンプルだし、単純だし、わかりやすい。目立っちゃいけないし、かといって、音的には十分に目立つし…

ボーカルやギターは、やや病的で、退廃的で、悪の心をもっている人の方が望ましいし、そういう病的な側面こそが、ファンを虜にするための絶対条件となる。けれど、ドラマーだけは、病んでてはダメ。ドラマーは、真面目で健全で実質的で職人気質でなければダメ。精神的にも落ち着いてないと、バンドを引っ張れない。冷静沈着で、練習好きでなければ、、、 なので、ドラマーだけ年齢が異様に高い、という現象も起こったりもする。(BOOWY、BUCK-TICK、Fanatic crisisなど)

ぶっちゃけていえば、ドラマーにはオーラだとかカリスマ性だとかはいらないのである。あってもいいけど、なくても通用するのである。もっといえば、個性もいらないし、キャラクター性もいらない(キャラクターの濃いドラマーは多いけど、、、)。それよりは、確かな技術と知識。だから、すべての人に公平だし、すべての人に可能性が与えられている。そういう意味では、一番間口の広い楽器だとも思う。

是非、もっともっとみんなドラムをやってくれたらなぁ、と思う今日この頃です☆

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