「干潟」→「八日市場」に続いてやってきたのは「横芝」!!
横芝といえば、僕的には「よこしばーず」という友人のバンド💓
はるか大昔に一緒にライブをやった横芝のかっこいいバンドでした。
なので、どこか愛着のある町なんです。
…
そんな横芝駅前にも、歴史のある古い飲食店がいっぱいあります。
その中でずっと気になっていたのが「おばちゃん食堂」でした。
現地に向かったら、コロナの影響で昼のみの営業に切り替わっていました。
そこで、もう一つ気になっていたお店に向かいました。それが…
秀丸食堂
です!!
もう、入り口からして「昭和レトロ感」満載です。
こういうお店に来たかったんだ…って。
当然、店内もまさに「昭和の食堂」そのものでした。
テレビの音もラジオの音もBGMも何もない「無音」の食堂。
厨房のガチャガチャっという音だけが響く店内。
これこそ、僕の追い求める「昭和レトロなラーメン食堂」の原風景です!
壁を見ると、著名人のサイン色紙が数枚掲げられていました。おそらく横芝駅前のテレビの取材で来られたんだと思います。旅番組とかなのかな??
…
聴けば、こちらのお店もまた、創業50年以上の老舗の食堂でした。
このお店の名前の由来は、三浦半島の三崎にある「秀丸」から頂いたものらしいです。
三崎の秀丸には、美味しいマグロ丼や鉄火丼が食べられたんだとか…(でも、そのお店をネットで探しても出てきません。もうないのかな??)
その秀丸の親族にあたる方が創業者で、以降50年、横芝のこの地で営業されてきたそうです。
老舗店の「歴史」に触れる瞬間が、一番僕的に感動するんですよね…
さーて、メニューです。
色々ありますね~(n*´ω`*n)
左上に「ラーメン」が出ているので、ラーメンがメインっぽい感じですね。
しかも、内山屋と同じ「ラーメン一杯500円」!!
安いのは嬉しいですけど、今の時代、デフレ脱却の意味も込めて、もう少し上げてもいいのでは?と(心配気味に)思ってしまいます。都市部との価格の差が激しいって、あんまりいいことではないわけで…(ドイツ語圏の田舎町はそんなに物価が安くなくて、それに何度も驚いてきました)
カレーラーメンもあるし、担担麺もあるし、ヤキソバも、ナポリタンも!!
色々悩むところですが、まずはやっぱり「ラーメン」かな、と。
で、、、この一杯500円のラーメンが、もう大当たり!!でした。
創業50年、一杯500円の究極の匠の「和風魚介醤油ラーメン」だったんです!!
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
こちらが秀丸食堂の一杯500円の、、、
ラーメン
です!!(表記が「ラーメン」だと、そのまんまなんだよなぁ~…💦)
驚くのは、この昭和ノスタルジックな銀のトレー!!!
これは、完全に「タイムスリップ状態」だ、、、
しかも、なかなか渋いヴィジュアルのラーメンです💛
ね、素敵でしょ!?!?💛💛
千夏9~内山屋のラーメンと比べると、とても地味目ですが…
このラーメンが、もう言葉にできないほどに素晴らしい一杯だったんです。
見た感じだと、「昔ながらの中華そば」で片づけられちゃいそうですが…
これが、ちょっと違ったんです。
何がどうこうっていうんじゃなくて、「これが匠の味だ…」って✨
zoom up!
スープを一口飲むと、、、
「おおお!!!きたきた!魚介香る和風醤油スープ!」
ってなりました。
これですよ、これ!!
僕がおそらく無意識的に追いかけている理想の原風景…
昭和レトロな食堂で食べる魚介の和風のラーメンのスープ…
しかも、土地柄なのか、味は「しょっぱめ」に作られています。
しょっぱくて、和風で、魚介香る醤油スープ、…本当に理想の味わいだ…
聞くと、昆布と煮干しを入れた昔ながらの中華スープなんだとか。やっぱりラーメンには昆布と煮干しだよなぁ~って。鰹節も大好きだけど、こういう老舗レトロなお店では、わりと昆布×煮干しという和風ダシが定番な気もしますね。
麺は、こんな感じです。
これまた、古めかしくない生き生きとした麺で、少し驚きました。
つるつるっとした食感の中細のやや縮れ麺。
麺の量は適量で、ほどよくお腹一杯になりました。
素朴な麺ですが、ヘナヘナしていなくて、食べ心地もよかったです。
で、特記すべきはこのチャーシュー!!
「ヤバい、これならチャーシューメンにしておけばよかった…」って思うほど。
しっかり火が通っていつつも、とても柔らかくてジューシーなお肉でした。
これですよ、これ。これこそが「完璧な昔ながらのラーメン」であります。
うん、だからこそ、50年もの時を経てきたんでしょうね。
最後の最後まで感動の一杯でした。
***
というわけで、、、
横芝駅前の老舗の食堂「秀丸食堂」の実食レポでした!!
いや~、これで一杯500円かー、、、
しかも、歴史に裏打ちされた「アウラ」がみなぎっていました。
多くの人が「新店」や「人気店」や「話題店」に目を向ける中、それに抗い(!?)、「知られざる古き良きお店」を探すことを我が使命(目標?!)にしてきました。でも、それは新しいものの否定ではなく、「新しいもの」と「古いもの」のアウフヘーベン(止揚)を求めてのことでした。現代の只中に生きる僕らは否が応でも「新しいラーメン」には出会います。でも、だからこそ「古いラーメン」は意識して探さないと出会えないんです。
松尾芭蕉の言う「不易流行」というのは、本来そういうものだったかと思います。不易を知り流行を知り、その只中で生きよ、と。(詳しくはこちら!)
なんか、その使命というか、目標が達成された感さえあります。(「千夏9」で最新型のラーメンを食べた後に)「千葉にこんなにも素敵なラーメンを出す老舗の食堂があったのか…、しかも愛着のある横芝に…」って思えたのですから。
あと(繰り返しになりますが)最初から最後まで、「音」のない店内の空気感もよかったです。聴きたくもない流行りのBGMを聴きながら食べるより、厨房からこぼれ流れてくる「調理の音」だけで食べた方がはるかに美味しく感じられる。
Eating mindfully in Silence...
Silent meal times in Nothingness...
>Eatinng in Silence is a Golden Momentの記事はこちら!
なんか、新たなコンセプトさえ生まれてきそうな…
焼魚定食(サバ)、スタミナ野菜いため定食、塩焼きそば、カレーうどん、肉玉うどん…
更には、ハンバーグ目玉焼定食に、豚ローススタミナ焼定食…
ひゃー、ひゃー、、、
どれも全部食べたいなぁ、、、😢😢😢
きっときっと、どれも「間違いなく」美味しいんだろうなぁ…
この暖簾もとっても素敵ですよね!?
まさに、歴史と伝統に裏付けられた「匠」のラーメンがここにありました!!
…
こういうお店と出会うから、こういうお店の素晴らしさに出会うから、マスコミやネットでド派手にパフォーマンスすることで「大成功」するお店に共感しないんだろうなぁって思います。
創業して50年、変わらずに「美味しいもの」をお客さんに提供し続ける、欲を出さずに一つの道を究めていく、そして、その道の終わりを静かに歩んでいく…、決して止まることなく…。
僕もこれからも、ド派手にぱ