Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

【翻訳】スイスの赤ちゃんポストも今年で20年!

昨年のドイツの赤ちゃんポストに続きまして…

この2021年5月、スイスでも「赤ちゃんポスト20周年」を迎えることになりました✨

スイスで一番最初にできたのは、アインジーデルンの病院に設置された赤ちゃんポスト(Babyfenster)。

僕も2017年夏に、実際にアインジーデルンに行って、スイス初の赤ちゃんポストを視察して、病院の関係者へのインタビュー調査を行いました。

赤ちゃんポストが設置されているアインジーデルン病院はここにあります。

このアインジーデルンには、巨大な「アインジーデルン修道院」があって、とても見ごたえのあるスポットになっています。またいつか行きたいなって思う素敵な場所です。

以下、スイス公共放送局SRFの記事を引用(翻訳)します!


20 Jahre Babyklappe in der Schweiz
スイスでの赤ちゃんポストの20年

Das erste Babyfenster wurde im Spital Einsiedeln eröffnet. Seither sind in der Schweiz verteilt sieben weitere hinzugekommen. Babyfenster können Leben retten, sind aber auch umstritten, wenn auch rechtlich toleriert.
アインシーデルン病院に、(スイスで)初となる赤ちゃんポスト(直訳:赤ちゃんの窓)が開設されました。その後、スイス国内に7つの赤ちゃんポストが設置されました。赤ちゃんポストは命を救うことができますが、法的に容認されていても、賛否両論があります。

Moderation: Stefan Siegenthaler, Redaktion: Jürg Oehninger
モデレーション:シュテファン・ジーゲントハーラー、編集:ユルゲ・エーニガー
06.05.2021, 17:03 Uhr

Wenn eine verzweifelte Mutter ihr heimlich geborenes Kind in eine Babyklappe legt, anstatt es irgendwo auszusetzen, dannn läuft das Neugeborene nicht Gefahr irgendwo zu erfrieren oder zu verhungern. Damit ist ihm das Recht auf Leben garantiert. Verwehrt ist gleichzeitig sein Recht darauf zu wissen, woher es stammt. Babyklappen bewegen sich damit in einem rechtlichen Graubereich, sind aber in der Schweiz toleriert.
絶望した母親が、密かに生まれた子をどこかに遺棄せずに赤ちゃんポストに預ければ、その赤ちゃんはどこかで凍死したり、餓死したりする危険性はありません。そのため、赤ちゃんには生命の権利(生きる権利)が保証されています。その一方で、断たれてしまうのが、赤ちゃんが誰から生まれたのかを知る権利です。赤ちゃんポストは法的にはグレーゾーンですが、スイスでは容認されています。

Mit Babyklappen verbunden sind eine ganze Reihe von Problemen und Herausforderungen; auch für die verzweifelte Mutter. Die Sendung «Treffpunkt» benennt sie und ordnet sie ein.
赤ちゃんポストには、さまざまな問題や課題が多々あります。絶望したお母さんにとってもです。番組「Treffpunkt(待ち合わせ場所)」では、そうした問題や課題を挙げ、分類しています。

引用元はこちら(番組も見られます)


このアインジーデルン病院に赤ちゃんポストの設置を呼び掛けたのが、SHMKという民間団体でした。

このSHMKは、ここに置かれている「お母さんへの手紙」も作成しています。


かつての記事はこちら


ここに出ている「SHMK」の代表のドミニク・ミュグラーさんとはこの時以来ずっとお世話になっています。

コロナで会えないけれど、また絶対に逢いたい尊敬する実践者です。

彼こそが、スイスの赤ちゃんポストを守り続けてきた人です。

ドイツに続いて、スイスにおいても20年を迎えました。

この20年で、実に27人の赤ちゃんがスイスの赤ちゃんポストに預けられて、そしてその27人の赤ちゃんの命を守ってきました。

この動画では、赤ちゃんポスト20年を報じると共に、スイスでのオルタナティブ、「違う名前での出産」というのも同時に実施されていることが分かります。出産後に、「匿名」か「内密」かを選択できるみたいです。ドイツよりは、スイスの方が少しゆるい感じかな?? 

最後に、アインジーデルン修道院をご紹介しますね!

この写真、とっても好きなんです。

このアインジーデルン修道院が眼差す先に、20歳を迎える赤ちゃんポストがあるんです。

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